見出し画像

2021年おすすめ新譜アルバムVol. 8: Slim 400「BompTTon」

新譜アルバム紹介Vol. 8です。

今回紹介するのは、西海岸のラッパーのSlim 400がリリースした「BompTTon」です。

ジャケ

Slim 400は西海岸出身のラッパーです。

00年代後半に登場。09年にはミックステープ「High Off Treez」を発表し、14年にはアルバム「Keep It 400」をリリースします。以降も15年の「Foe Block」、19年の「High Off TTreez」などをリリース。また、YGやMozzy、Mr. Capone-Eなどの作品に参加しており、人気をじわじわと拡大させています。

ヌルっとした高めの声質で、軽妙なフロウを聴かせるラッパーです。サウンド的にはYG周辺らしいGファンク色の強いラチェットやメロウなど。現行ウェッサイ好きの方にはたまらないと思います。

今作はベイやフロリダなど他エリアのゲストも交えつつも、ウェッサイのツボをしっかりと押さえたG好きの方にはたまらない快作に仕上がっています。


2. I'll Wait Feat. 4rAx

The Mekanixの4rAxをフィーチャー。

ブリブリのベースと威圧的なドラムが効いた、ハードなGファンクです。4rAxが歌うフックもストリート臭さがあります。


4. Fake Shit Feat. Lil Blood & J. Stalin

今作のハイライトの一つ。

切ないピアノと早回しのヴォーカルサンプリング、高音シンセに悶絶必至の哀愁メロウです。J. Stalinが歌うフックが至高。


5. Nothing but Bloods Feat. SD, Munchie B, IceWata Rock & Keda Ru

ドラムもタイトな90年代っぽいGファンク。

ブリブリのベースに不穏なシンセを絡めたビートで、次々とラッパーが登場する良曲です。G好きの方ならニヤニヤしながら聴けると思います。


6. Stand On It with TEC

TECとの連名の曲。

ウェッサイ印のベースとルイジアナっぽいフルートを使った、両者のマナーの中間のような曲です。TECのいなたくメロディアスなラップとも好相性。


7. Jackboy Feat. Jackboy

Dr. Dre「2001」系のファンク。

シンプルなピアノループとストリングスを用いたビートで、キレのあるJackboyと絡む好曲です。現行ウェッサイでよくある銃声みたいなドラムも入ってきます。


9. I'm My Own Man Feat. RJmrLA

現行ウェッサイらしいラチェットを通過したバンギン。

エレピと高音シンセが効いたシリアスな曲です。RJmrLAのメロディアスなラップとの絡みもばっちり。


12. Purple Sprite Feat. Peryon J. Kee

某ウェッサイクラシックへのオマージュ。

清涼感のあるエレピやブヨブヨしたベース、例の高音シンセを使ったGファンクです。シンガー(?)のPeryon J. Keeが歌うフックにはウェッサイファンの方はニヤけるはず。


ここから先は

0字

¥ 100

購入、サポート、シェア、フォロー、G好きなのでI Want It Allです