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【修了考査】会計実務の勉強方法

(2021/7/18追記)

会計実務の勉強方法(改訂版)を公開しました。ぜひこちらもあわせてご覧ください!

みなさん、こんにちは。
今回は会計実務の学習について書いてみたいと思います。まずは過去問を踏まえて立てた基本方針から述べていきます。

・計算
論文式試験のレベルに戻すことが目標。答練でのアウトプットが中心で、心配な方は適宜問題集を使用する。収益認識や有償ストックオプションなど、論文式試験合格時に触れていなかった新論点については、答練や会計監査六法の設例を使って補強する。配点は多めであり、基本問題をいかに取りこぼさないかがポイントになる。
・理論
論文式試験の財務諸表論とは異なり理論的背景に関する出題は少なめで、会計処理やその処理を適用する理由、どのような開示をするかなどが問われる。出題分野が読みにくく、配点もあまり多くないため、あまり学習時間はかけない方が良い。答練で出た論点は完璧にし、あとは時間との兼ね合いでテキストに広げていく。

次に時期別にやったことを記載していきたいと思います。(重要度も★〜★★★で示します)
①6月末まで
(共通)
・講義視聴(★)
復習は特にせず、リリースされたものを視聴していました。講義は実務に結びついた非常に有意義なものでしたが、時間がない方や財務会計論が得意な方は一部のみ視聴か視聴しなくても良いと思います。
②7月から8月末まで
(共通)
・講義視聴(★)
通常講義とIFRS用講義を視聴していました。
(計算)
・構造論点の復習(★★)
連結や組織再編などの論点について、問題集を使って演習していました。計算テクニック講義が付いているコースだったため、その問題集を使用していました。復習が必要な箇所を絞っておくとあとで楽になります。
・個別論点の復習(★★)
重要性の高そうな個別論点について、問題集やテキストを使って演習していました。計算の流れだけでなく、仕訳についてもあわせて確認していました。
③9月から試験休暇前まで
(共通)
・全範囲の確認(★)
他の科目も共通ですが、答練前日は全範囲をさらっと一周確認するようにしていました。回転スピードを上げる練習になります。
・答練の受験と復習(★★★)
答練を会場受験し、次の週に間違えた箇所の復習と関連論点についての整理をするようにしていました。他の科目も共通ですが、答練を受けたら次の週には一度復習を終わらせておくと良いと思います。
(計算)
・構造論点の復習(★★)
・個別論点の復習(★★)
基本的に②と同じですが、収益認識などは会計監査六法の設問にも目を通していました。
(理論)
・覚える必要のある箇所の洗い出し(★★)
テキストのキーフレーズに印を付けたり、捨てる箇所に×を書いたりしていました。
④試験休暇中
(計算)
・計算力の維持(★★★)
答練の総合問題を短めの時間で解いたり、テキストの例題をさらっと確認していました。
(理論)
・ひたすら暗記(★★★)
③までに整理した要暗記箇所について、何周も繰り返しました。

※IFRSへの対応について
年々IFRSの出題が増えており、昨年から試験範囲にも明記されました。次回以降も出題は続いていくと考えています。
IFRSについては理論の基本方針と同様に、答練で出たものを中心に、あまり時間をかけすぎないことをおすすめします(講義は余裕が無ければ見なくて良いと思います)。答練出題箇所以外に手を広げる場合は、日本基準との差異が大きい部分から押さえていくと良いでしょう(実務対応報告第18号などが参考になります)。
ちなみに、令和2年度でのIFRS問題に関する私の手応えは以下の通りです。

第1問問題7:リース会計
論点自体の重要性は高く出題も予想していたが、個人的にノーマークの部分からの出題だったため、適当に埋めることしか出来なかった。
第2問問題5:退職給付会計
答練などで十分に対策していたため、自信を持って解答することが出来た。

次回は税務実務について書いていきたいと思います。


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