#081【絵本】ある げつようびの あさ
今日は絵本でNY・SOHOへ📚
記録として感想を書いています。
今日の絵本
『ある げつようびの あさ』
作/ユリ・シュルヴィッツ
訳/谷川俊太郎
発行所/徳間書店(1994年)
この絵本のテーマは・・・
著者が絵本で伝えたいことや絵本に込めたメッセージ。
私なりに感じたこの本のテーマは、
【少年の現実と望み】
私が感じた事
先日読んだ『よあけ』の記事に、
絵本の虫さんからいただいたコメントで知った絵本。
(絵本の虫さん、ありがとうございました^^)
この絵本は、フランスの古い民謡に基づいて
描かれたものだと扉に書いてありました。
作者のユリ・シュルヴィッツの巧みでユニークな絵と
谷川俊太郎さんの訳が素晴らしい。
どんよりした雨降りの月曜の朝からこの絵本は始まります。
NYのアパートの6階の部屋の窓から憂鬱そうに外の様子を眺める男の子。
対して、煌びやかな洋服を着た王様たち一行が、
鮮やかな色彩でユニークに描かれ、
男の子を訪ねてアパートの階段を上ってくるのですが・・・、
そんならって可愛い^^
行列の人数は日に日に増え、賑やかにアパートの階段を上りますが、男の子はいつも留守。
その理由は、絵本を見ればわかるようになっています。
日曜日の朝。
やっと男の子はうちにいて、王子様一行と会うことになります。実はこの人達は・・・!
なんでも描けてしまう絵本あるあるとして疑いもせずに、「この王子様たちは、いったいぜんたいどうして男の子を訪ねてくるのだろう?何のお願いに来ているのだろう?」と、私は思っていました。
よくよく絵本を振り返って見ると、
日常の絵は、男の子の表情が見えず物悲しい雰囲気。
笑顔になったのは一行に会った、日曜日だけでした。
このストーリーの基となったフランスの古い民謡も、
現実を逃避した楽しい夢物語なんでしょうか。
下町の日常と、本当は遊びたいという望みが見事なコントラストな、作者のユーモアと感性を感じる作品。
谷川さんのあとがきでも、
「絵をよくみればみんな描いてあるよ」と書かれてあるように、
このお店はどこかのページで見たぞ!と感じるような、
細かい描写が楽しめる絵本でもあって良かったです^^
表紙をお見せするのに貼る、Amazonさんのリンクの値段見てビックリ〜(@_@)