フォースについて
スターウォーズで聞いたことのあるフレーズのフォースですが
去年受けていたコルクの講座でも別の意味で使われているのを聞きました。
普段使いで聞く言葉でもなく、またその時に具体的にその言葉の意味合いの説明があったわけではないので勝手に推測してるのですが
それは作家自身の個性がありつつもある種の求心力もある絵柄作りについての言葉ではないかなと思っていて
そうだとしたら、僕は常々それを気にしていたのでそういう言葉にすることによって「魅力的な絵柄」以外の、もっと含みのある表現になってるなあと思っています。
僕はここ二ヶ月以上取り組んでいたエッチな漫画を描き終えて次の作品を作るにあたり
ちょっとスパンのかかりそう作品を作るときは毎回絵柄作りをするので
今ちょっとフォースを研究していまして
まずは自分の好きな絵柄を並べてみました。
こういう話するとハードル上がりそうですねー。
で、並べてみて思うのは自分はとりわけ目にこだわりが強い。
まつげの表現はどうしてる?目尻の位置や形は?二重か?黒目は縦長か正円か?ハイライトはどういうふうにしてる?
次に目鼻口の位置や大きさのバランス、
顎の位置や形、輪郭。
そして雰囲気。
改めて思うのだが自分は少女漫画的な雰囲気やお耽美な雰囲気に弱い。
女の子を描くときはまつげは上下バシバシだと描いていて楽しい。
好きな漫画家さん、イラストレーターさん、絵描きさんはたくさんいるけど
ずっと気になってるなあと今思っているのは大槍葦人さんと中村明日美子先生。
美しくもどこか憂いとか影のある雰囲気が好きです。
大槍葦人さんは白詰草話というエッチなゲームの画集を持っていて、あの辺の頃の顔のデザインがとても好みなのだが、他の絵も見たいなあと新たに画集を購入。
よく見ると大槍葦人さんの僕が好きな絵はだいたい線画がすごくラフ。彫りの深さと合わせて白人の少女っぽい透明感になってるのだなあと思う。
伏目がちで物憂げな表情が素敵。
中村明日美子先生も画集ないかなとネットで探すと、展覧会でだけ売ってた図録がそれっぽい。でも次の会場は九州みたいで行けなさそう。
それで本屋で中村明日美子先生の図録がなんかの間違いで売ってないかなと探しながら
ふと今のBLはどういう絵柄があるのだろうと色々表紙など見てみると中村先生とはまた違う感じもした。
それでもなんか暗さ、耽美さを求めてしまうのは僕の好みなのだろうなと思う。
最近鬱々としてるのもあるかもだけど実際暗いの好きだしね。
僕の漫画に出てくるアンジェリカというキャラクターがいます。
この子。
ちょっと大槍葦人さんの絵を見ながら描いてみる。
こうなった。
中村明日美子先生の絵も見て描いてみる。
こうなった。
2つを意識しつつ自分なりに描いてみる。
こうなった。
見返してみて思うのは急にこうなったら「どうしたいきなり」ってなりそうかなって。なんかいきなり暗いかなって。
でもこういう、気になる絵描きさんの絵を取り入れて自分なりに消化してっていうのはずーーーーーーーっとやってきてるしこれからもちょっとずつ変わっていくのだろうなと。
その度自分でも安定しないなとも思うんですけど、「耽美さが好きなんだ」って自覚できただけでもよかったと思います。
コヨッセイのフォースなるものを確立できたらいいなあなんて思います。
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