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なるはやチーズオムレツは、息子味。

なんだか朝からえらくお腹が空いていた。

わたしは空腹に対しての耐性が、ほぼないまま大人になった。空腹になると、とにかく一気にテンションが下がって、ことばを発しなくなるし、些細なことで怒り出す。(理不尽)

今朝はとにかくおなかが空いていた。

しかし、ほぼいっしょの時間に起き出した、わたしより空腹との闘い方をしらない人間3年目の息子を、まずはなんとかかんとか落ち着かせるために、果物を切って渡して食べさせ、その間に冷やご飯をチンして、おにぎりを握る。

今日はどうしてもジャパニーズミソスープが飲みたかったので(わたしが)、切って冷凍してあったエノキを出して、水といっしょに火にかける。
ネギを刻んで追加投入。
人参入れるか?いや、人参は少し切るのがめんどくさい。シナシナになって少量余ってるキャベツをザクザク切ろう、そうしてグラグラ湧いてる鍋に突っ込んでおく。
顆粒だしをサッと入れたら、ヨリさんのブログに書かれていたように、おたまに味噌を乗っけて、そのままドボン。溶かない。ヨリ's ポイント。(このヨリ'sポイントがやたらと目からウロコで、それ以来ずっと半ば頑なに溶かないスタイルでミソスープを作り続けている)


息子は、熊本から送られてきたスイカに夢中。バナナも渡してある。しめしめ。

こっそりとたまごとチーズを冷蔵庫から取り出した。

「今日はどうしてもチーズオムレツが食べたい。」

空腹により冷静さを失って、目的地(チーズオムレツ)まで猪突猛進型主婦。息子の目を盗んで、サッとチーズオムレツを作るつもりだった。


…が、たまごをひとつ割り落としたとき、


「…かぁか、なにしてるの?……たまごやきつくるの?」


はっ!息子に見つかった!

息子、別の名を、たまごやき作らせろ星人。彼が、この家のホンモノのキッチンで調理が許される唯一の料理が「たまごやき」なのである。

たまごを割る音、たまごをかき混ぜる音にとても敏感。わたしがこっそりやっていても、部屋のどこからか突如現れて、

「息子くんが、やるわ」

という。


「ゔ…………」

今日のかぁかは余裕がないぞ。なんといっても空腹だ。お主はすでにスイカを食べたりして落ち着いてる様子だが、かぁかはとにかく1秒でもはやくこのチーズオムレツを仕上げて頬張りたい。その為、できたらじぶんで作りたい。じぶんのペースでちゃちゃっと作らせてはいただけないか。


息子に、できるだけ冷静さを保って、伝える。

「きょ、今日は、かぁかが、パッと作っちゃうよ!」

すると間髪入れずに大絶叫。

「やだー!息子くんがつくるー!いやー!!」

と、いつもの踏み台を絶叫のままに取りに行く。


瞬時にストレスポイントを計算。

パターン1
大音量で泣き叫ぶ息子を制しながら、じぶんでサッとチーズオムレツをつくる

パターン2
息子本人にやらせながら、いつもより多めにサポートに入り、なるはやチーズオムレツが仕上がるようにする


瞬時の脳内計算の結果、パターン2のほうが総合的にストレスポイントが少なそうだと判断。


「じゃあ、息子くん。今日は、いつものたまごやきとは違って、かぁか、チーズオムレツがいいから、チーズ入れる工程があるからね。そこはかぁかがやるね」

「やだ」

「(無視)」


ジューーーーーー

たまごを二回に分けて流し入れる。
その間に、さっとチーズをかぁかが振りかける。


更なる「やだ!」があったら、もう泣き喚いたとしてもフライパンを奪ってやろう、と思っていたが、本人はまんざらでもなさそうだった。

「これ、ちーず?息子くんもたべたい」

「うん、食べようね、いっしょに食べようね。(早く食べようね)」


うまくチーズを包むことはできないが、本人なりに、ヘラを使っていつものようにたまごを巻こうと努力をしている様子は評価。母が少しばかりヘラを持つ手をサポートしようとするとパチ切れる生き物なので、こちらも半ば逆ギレモードになりながらも、なんとかたまごもチーズも焦がすことなく、焼きあがった。本人も満足した様子だ。お皿に乗せて急いでテーブルへ。

ヨリさん味噌汁(もはや名称)もお椀に入れて、息子には小さな氷を入れて渡す。


「さぁ!食べよう!いただきます!」

すごい勢いでチーズオムレツを頬張る母。いつも食事開始の号令は息子がしている。保育園で5歳児さん(センパイ)が行う号令、「いいですか?しずかにしてください。てをあわせてください、ごいっしょに。いただきます。どうぞめしあがれ。」は、3歳児の息子にとって強い憧れ。そのため最近は毎度その号令に付き合っていた。

しかし今朝は、「息子くんが、いただきます、する!」と言う前に、もうすでにチーズオムレツを頬張っている母の気力に圧倒されたのか、息子はなにも言わずに席についた。

なにこれ、チーズオムレツ。めっちゃ美味しい。チーズオムレツ、神の朝食。

「おいしい!ねぇ、おいしいね、息子くん!ね!」

息子は、オムレツは熱すぎてまだ食べられていない。先におにぎりを頬張りながら、先駆けてオムレツを食べ大興奮している母を見つめて、

「かぁか、おいしい?よかったねぇ!!」

と言ってくれた。


その息子の一言が、とても嬉しい反面、なんだか急に自分が恥ずかしくなった。とにかく空腹で余裕がなくて、息子が大好きなたまごやき料理の機会をストレスポイント化して、一時はなんとかやらせてないでおけないかと画策したことを。


ごめん……息子。


「息子くん、すごい?ねぇ、息子くんすごい?」

「うん、とってもすごい!だってこんなにおいしいもん!いっぱい食べちゃう!」

「ほんとだー!おいしいねー!ん〜!!」


そうだよな。ストレスポイントなんかじゃなくて、本人の達成ポイントで、判断できる母になれたらいいのにな。

そうなんだけど、生活まわしていくために、色々折り合いってやつがあってさ。

でもまずは。
少なくとも、今日は、よかったな。
息子といっしょに料理するパターンを(ストレスポイント形式判断であっても)選べてよかったな。おいしいねって言い合えて、よかったな。

そんな風にして、うまくいく日と後悔する日を繰り返しながら、今日もわたしは子育てしている。



(別の日の朝の息子。いろいろダサめ)


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#クレイジータンク所属→クレイジータンクnoteを随時更新中です。 「ひとの十八番(おはこ)料理を習う」旅に出ており、“十八番料理教室”を連載中✍️ 現在は十八番料理お休み中です! http://twitter.com/yoko_matto

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コメント (10)
かせみさん☺️ありがとうございます🤣こんなゆるゆる文章で笑っていただけるなんて甘やかされてる!w
会話、そのままなので、リアルさが伝わって嬉しいです☺️💕しかし空腹に勝てない感じ…なんとかしたいんですけどね……
ぴぴふるさん☺️ありがとうございます😊🙏チーズってなんであんなに美味しいんですかね?なんの味付けもしてないのにほんと美味しかったですw
とりあえずキッチン周りぴかぴかで嫉妬しかないんですけど。
サエさん、どこがピカピカですか。モノが多くてこんまりさんもビックリですよ
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