ストレスで困ってる人は「ショートコント、『面接』!」の効果をうまく利用するといい。

以前、このツイートを見つけて、秀逸だなと思ってたんです。

「面接、やだなー」「緊張するなー」と思ったら「ショートコント、『面接』!」って唱えてから面接に臨むといいよという話で、何が秀逸かというと、これって「フレーミング」の利用だと思うからです。

「フレーミング」は大学のとき社会学の先生が教えてくれた考え方なんですが、現象や人の行動、態度などをどんな枠組みで人が捉えるかによって、意味合いが変わってくるというものです。例えば、すごいギターがうまい人がいて、ストリートでただ弾いていても見向きもされないが、例えばそれが「超絶技巧ギタリストがストリートに!」といった枠組みでTV番組なんかで何がすごいかの解説つきなんかで紹介されると、「すごい」って思われるような感じでしょうか。この例え、ちょっと違うかな。。。ともかく私は、この「フレーミング」を職場でよく使います。

フレーミングを仕事でというと、ピンとこないかもしれませんが、例えば人間関係。

「あー、この人苦手だなー」とか「この人、自分のことあんまりよく思ってないのかなー」っていう言葉になる以前の「モヤモヤ」ってあると思うんです。ただ、この「モヤモヤ」を「モヤモヤ」のまま放っておくといつまでたっても解決しないわけです。放置して逃げ切ることもできるけど、実際は長期的に関わらないといけない相手が多いのが仕事場なんですよね。そこで「フレーミング」です。「モヤモヤ」ってストレスになりますからね。人間関係は退職理由でもトップクラスに入るみたいですから、人間関係でせっかくの職場を不本意に去るのはできるだけ避けたいところ。

私のやり方は次のとおり。

「客観化する」
まず、モヤモヤしてるなーと思ったら、起こっていることを客観的にとらえる。例えば「私は〇〇さんのことを苦手に感じている」「〇〇さんから何か言われるのがこわい」といった形で言葉にしちゃう。おすすめは、自分の頭の中で言葉にするだけではなく、スマホでも紙でもいいので、文字にして出しちゃうといいです。※スマホで文字にしてそのままSNSやLINEに投稿しちゃったら、トラブルの元なので注意。これで、とりあえずモヤモヤが「形」になります。

「モヤモヤの構成要素を具体的に挙げる」
次に、その原因を探る。ただのモヤモヤだったときは、見て見ぬふりしたい存在だったモノが、「言葉」という形になると向き合うのはラクだと思います。さて、自分はその相手の何に引っかかっているんでしょうか。相手の特徴は?どんな言動のときにひっかかるんだっけ?・・・具体的に挙げてモヤモヤの正体を解き明かそうとしてみます。これも、文字という「形あるもの」に変わることで向き合いやすくなります。

「モヤモヤの正体を突き止める」
その次は、モヤモヤの正体に目星をつけましょう。これだけ吐き出すと、相手がどうしてそんなことをするのか、そして、自分はその人にどんな期待をしていたのか等がなんとなくわかるんじゃないでしょうか。相手にも相手の事情があるし、自分にも自分の事情がある。これは当たり前ですね。にんげんだもの。「あー、そうだったかー」と見えてくるものがあると思います。この時点で、相手と自分の関係性をかなり客観的に見られるようになっているはず。

「じゃあ、これからどうしよう?」
さて、ここまで出来ればこれからのことに目を向けます。その相手とこれからどんな関係性を持っていきたいだろうか。職場の相手だと簡単にバイバイできないですから、作戦を立てるわけです。ここで、自分と相手の性格診断みたいなものを使ってみてもいいかもしれません。ただ、変えるべきなのは相手ではなく、自分の行動です。必要に応じて相手や自分とその周囲の人々に向けたコミュニケーションを変えていきましょう。「相手はこうで、自分はこうだ」というフレームで関係性を捉えることで、ストレス少なくやっていけるようになるというわけです。

コミュニケーションを変えるだなんて、抵抗があるかもしれません。だけど、ここまでのステップで原因分析と解決策というロジックが出来ているので、比較的すんなり受け入れられると思います。

ちなみに、私の場合、どうしても付き合っていかないといけない上司に対する「モヤモヤ」を、1か月くらいかけて上記のステップを実践して、「私はあなたとの関係性をこういうふうにとらえています(アナタはこう思われてます。魂胆はバレてますよっていう意味)。しかし、私は協力的にやっていきたい」というメッセージを出し、関係性を改善したことがあります。

これが、立場によっては闘争心むき出しで攻撃してくるライバルが自爆するのを待つという作戦になることもあるし、使い方はいろいろです。

こんなふうに書いて「何がストレス減らせる」やねん、めっちゃ考えることばっかりやないか、と思うかもしれませんが、「ストレスだから向き合わない」のか、「ちゃんと向き合わないからストレスになる」のかを考えて、私の場合は後者というだけの話です。

慣れると「同僚どうしの人間関係をガス抜き」したり、人間関係以外にも「手こずっている仕事の難易度を客観的に捉えることで、適切な対策を立てられる」といった使い方が出来ます。きっと職場以外でも使えますよね。

モヤモヤしたら立ち止まって、客観的に捉えてみる。ぜひ取り入れて、楽しい職場ライフにお役立てください。

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