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嗅覚異常の私がお送りする、ホテル療養中の15個のお弁当レポ。

こんにちは。コロナにかかったニートです。
この記事は3500字。7分くらいで読めるボリュームです。

今回はホテル療養のときの、お弁当をまとめてみました。

7日間の滞在で、食べたお弁当は15個。1日3食。初日は夕食のみ、最終日は朝食のみ。朝食を食べそびれた日もあったので、この数になっています。


お弁当はもちろん無料です。

私のいたところはお弁当の他に、お茶・水・野菜ジュースのどれかと、インスタントのお味噌汁がついていました。

ただもらったお味噌汁は具が少なくて。写真にうつっているのは大体私の持参したものです。


他のホテルのお弁当を見ていると、

・朝は菓子パン2つだけ

・サンドイッチ弁当

・ちょっと隙間のあいたお弁当

なども多く、本当にめぐまれた環境だったんだなと実感しました。


また、同じ札幌市内のホテルでも、出すお弁当は異なる可能性が高いです。

本当に、あくまで「私のいたホテル」でのお弁当ではありますが、参考になればと思います。


同時に、この記事がひろまって、全てのホテルでこのくらいおいしそうで栄養豊富なお弁当が提供されるようになればいいなと思います。

菓子パン2つじゃ、治る病気も治らないでしょう。


それから、私のホテルではどうしても体調が悪い方向けにレトルトのお粥も用意してくださっていました。

お弁当はどうしても揚げ物が多くなりがち。自宅療養時はうどんや雑炊しか食べていなかったのに、急に揚げ物を摂取したところ、ひ弱な私の胃はすぐに胃酸過多に。なので、お粥の支給はとってもありがたかったです。

ただ、こちらもあくまで「私のいたホテルで」行っているイレギュラー対応です。ホテル療養の持ち物の記事にも記載しましたが、「事前にどの程度ホテル側で準備しているか」はかならず確認してください。

間違っても「ニートのホテルではこんなことしてくれていたのに!」とホテルの方に詰め寄ったりしないでください。かわいそうだから。ホテルの人は悪くないし、多分わかんないから。

元気になってから、役所にお手紙かメールを出してください。電話の回線を圧迫しないように。


それでは、お弁当の紹介を。



〈12月11日(金)の夜ごはん〉
最初のごはん。おいしそう。なすの煮びたしがおいしかった。レンジであっためたら、右上のぶどうもあったかくなってしまった。



〈12月12日(土)の朝ごはん〉
おにぎりは昆布と辛子明太子。嗅覚異常が本格化していて、右の鶏むねと思しきものが、魚なのか肉なのかすらわからなかった。ひとりで「なんだこれ」と言いながら食べてた。



〈12月12日(土)の昼ごはん〉
旨味の強いお魚はおいしく感じると気がついた。しゃけの見た目の、しゃけの味がする、しゃけ。嗅覚異常でもおいしい。逆にソーセージは味がしなかった。匂いがおいしさの要だったんだと気がついた。



〈12月12日(土)の夜ごはん〉
この時におかゆをいただいた。ごはんのまえに看護師さんに「胃酸過多であまり食べられなくて」と内線で相談すると「揚げ物おおいよね~!ごめんね!おかゆは食べれる?」と言ってくれた。
春雨サラダと、ごはんは少し食べた。残すの心苦しいつらい。
ちなみに、左のどろっとした白いのは、ケーキ的な何かだったもの。レンチンしたら溶けちゃった。


〈12月13日(日)の朝ごはん〉
この日の朝ごはんは寝坊して食べそびれた。10時くらいに、持参したカップ麺のおそばを食べたけど、だしの香りがわからないから全然おいしくなかった。小腹は満たされた。


〈12月13日(日)のお昼ごはん〉
お弁当にパスタが来ると思ってなくて驚いた。ミートソースはトマトとお肉の香りがあってこそだなと感じた。でも、久々のパスタはおいしかった。サラダとヨーグルトが嬉しかった。



〈12月13日(日)の夜ごはん〉
煮物が多めでうれしかった。揚げ物はつらかったけど、好物のささみチーズだったので食べた。ふかしたじゃがいもは、匂いがわからなくても甘くて旨味がつよくておいしかった。
左のつぶつぶは、またレンチンで溶けてしまったケーキ的なもの。いつも溶かしてごめん。



〈12月14日(月)の朝ごはん〉
私の中でベストオブオイシイベントー。炊き込みごはんと、鶏もものグリルが特においしかった。しゃけも煮物もおいしかった。右手前のやつは、エビチリ的なやつ。朝はあまり食べないのに、ぺろっと完食した。

あまりにおいしくて、この時からお弁当の業者にも注目するようになった。これは日信さんのお弁当。



〈12月14日(月)の昼ごはん〉
さんまはおいしかったけど、青魚の独特な匂いがわからないから、とても悲しかった。豚肉の生姜焼きかな?が、ぷりぷりしていておいしかった。
ユニオン給食さんのお弁当。



〈12月14日(月)の夜ごはん〉
エビもはいっていて、なんだか豪勢な感じ。奥の卵焼きの中にかにかまがはいっていておいしかった。エビの横にちらっと見えてるオクラは、中にポテサラ的なのが入っていた。手が込んでいるなあ。フライドチキンの胡椒がきいていておいしかった。匂いはわかんないけど、やっぱり味や刺激はわかる。
Harapecoさんのお弁当。出張型社員食堂なんてサービスも提供しているみたい。すごい。



〈12月15日(火)の朝ごはん〉
しゃけ!なめたけ!オムレツ!巾着!煮物!たくさん嬉しい!
日信さんのお弁当です。



〈12月15日(火)の昼ごはん〉
このあたりから退所日を意識するようになっていて「ここを出たらカレーが食べたいな…」と思っていたら、カレーがでてきました。テレパシー。やっぱり匂いが強めで、スパイシーなカレーは嗅覚異常でもおいしかったです。ちなみに見えづらいけど、カレーの下にはカツもいます。豪勢~!
ユニオン給食さんのお弁当。



〈12月15日(火)の夜ごはん〉
豚肉のアスパラ巻きと、湯葉巻きみたいのがおいしかったです。おひたしも、薄味派の私にちょうど良いくらいの味付けでした。この日実は母が差し入れをしてくれて、持ってきてくれた韓国のりと梅干しを乗せたらとてもおいしかった。
Harapecoさんのお弁当。


〈12月16日(水)の朝ごはん〉
この日も朝ごはんを食べそびれました。夜型なもので…。


〈12月16日(水)の昼ごはん〉
さばがおいしい!やっぱり旨味の強いお魚はおいしい!です。卵焼きにのりが挟んであって、実家の卵焼きを思い出しました。あと母が持ってきてくれた胡麻ドレッシングがおいしかった。甘味、旨味、酸味はやっぱり強く感じるみたい。
ユニオン給食さんのお弁当です。



〈12月16日(水)の夜ごはん〉
ツイッターにはこの写真がなかったので、多分上げ忘れてました。すみません。やっぱりさばがおいしい。あと、ひじきの煮物が好きなので嬉しかったです。コーンポタージュは母の差し入れですが、これも甘味と旨味が強くておいしかったです。これがホテルでの最後の晩餐でした。ごちそうさまでした。
容器的に、多分Harapecoさんのお弁当です。



〈12月17日(木)の朝ごはん〉
ベストオブオイシーベントーがもう一度食べられるなんて。おいしかった。炊き込みご飯、煮物、しゃけ、えび、ヨーグルト、私の好きなものばかり。退所祝いか。退所祝いなのかこれは。ありがとう日信さん


以上です。


私の感想をもとに、嗅覚異常でも比較的美味しく食べられるものもまとめてみました。

旨味、甘味、酸味は強く感じます。
出汁や素材の香りに頼る料理は、ちょっと悲しくなります。
ちなみにお茶は少し渋い水のようにしか感じられません。

ご家族の嗅覚異常が治らなくて困っている方は、上記を参考にすると比較的喜んでもらえると思います。


コロナの嗅覚異常は神経がダメになってしまうことによります。
物理的に匂いの通り道が塞がる鼻詰まりなどとは、原理が違います。

残念ながら治療法は確立されていませんが、いろいろなものの匂いを積極的にかいで、神経を刺激してあげるのが1番良さそうです。

私も毎日醤油とポン酢とワインと……を次から次へとあけて嗅ぐという、側から見たら怪しすぎることをやっています。
最初の一瞬だけ、匂いがするんですよ。
すぐわからなくなるけど。

あと、ごはんを食べる時も、その物の香りを探しながら食べるようにしています。
これもまた、たまに一瞬だけ匂いがするんですよ。

昨日はカキフライを食べたら、一瞬だけあの磯の香りがして嬉しくなりました。

この「一瞬」がだんだん長くなっていけばいいなと思います。

また、当帰芍薬散という漢方が多少効くという噂もあります。こちらはソースが定かでないのですが、参考までに。


今日はお弁当の話がしたかったんでした。
お弁当、とってもおいしかったです。

札幌市内のお弁当やさんなので、まとめてお弁当が必要な方は、ぜひ今回紹介した会社さんを使ってみてください。味は私が保証します。おいしい。

それでは、また次の記事も、よかったら。

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