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サンクデザインオフィスの倒産情報を知って思う、静岡県で出版をやることの難しさ

※この投稿は、2017年9月に旧ブログで公開した記事を移植したものです。


あんまりブログやSNSで景気の悪い話はしたくないんですけれども。 

隔月刊の雑誌「BARATEE(バラッティ)」を制作していた静岡市清水区の出版・デザイン会社「有限会社サンクデザインオフィス」さんが倒産(破産申請中)。

 参考URL:有限会社サンクデザインオフィス(静岡市・デザイン制作)の倒産情報  

じつは私も取材・執筆・撮影でほんの少しだけ、かかわらせていただいていました。
 

静岡県で唯一、静岡にこだわり過ぎない、オシャレで尖がった内容を掲載していた雑誌(ちょっとブルータスとかポパイみたいでしたけどね)。

ちょっぴりミーハーだけど、遊び心をくすぐるクリエイティブな記事や読者が知りたかった情報を毎号提供してくれていたのがBARATEEでした。他企業と連動イベントもやっていて、これからの活動をとても楽しみにしていたのです。

 

社長さんもスタッフのみなさんも、すごく頑張っていたのだと思います。

それは誌面からとてもよく伝わってきました。それだけに、この残念な結果というのは…何とも言えない気持ちです。

世界的な出版不況に、日本の地方都市のいち出版社は太刀打ちできなかったということでしょうか。結果はどうあれ、13号出し続けた編集部の努力に、労いと賞賛を贈りたいと思います。

 

以前自分のブログにも書きましたけど、私が東京の編プロで仕事をしていた頃よりも、さらに雑誌や書籍が売れなくなってますし、それに伴って広告の契約もかなり困難になっているんでしょうね。

それは地方のフリーペーパーでも、県内の書籍でも全国誌でも同じなんだと思います。原因はそれだけではありませんが、ひっくるめて言えば、世界的に、今が時代の転換期なのでしょう。私たちは、抗えないくらい大きな時代の変わり目の、真っ只中にいるのだと実感しています。

 

やっぱり静岡県内で出版社を作ったり、紙媒体を立ち上げたりするのは難しいのでしょうかね。

どこを見ても、マネタイズの面でとても苦労しているように感じます。「紙媒体」は、何かのオマケになっていくのか…それとも身銭を切って作るものになっていくのか(それは同人誌ではないかというツッコミはこの際なしで)…?

ここ最近、そんなことばかりずっと考えています。

 

自分が一生やっていく仕事としては「どうしても雑誌」にこだわりはありません。

私が今まで活動してきたことや書くことでお役に立てる場所があれば、新媒体や新しいメディアでもやってみたい。また、熱海を拠点にして、地元のクリエイターさんといっしょにそういった場所を創り出していけたら…ということも考えています。
まあ、県内でフラストレーションのたまる出版にばかり関わってきたので、「雑誌編集をもう一度やってみたい。できれば東京で」という気持ちが全くないと言えば嘘になりますが(苦笑)。矛盾してますよね…こんな時代ですから「流れ」というのは常に見ていかなきゃならんなあ…と思っています。

 

ちなみに、最終号ひとつ前の「BARATEE」のテーマは「僕らのメディア」。図らずも…というかなんというか。このテーマに今、いろいろと考えさせられています。

 

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こばやし・きこ/静岡県東部・伊豆(+箱根)取材2,000件突破!のフリーライターです。 プロフィールhttps://covanonwriting.themedia.jp/

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静岡県東部・伊豆(+箱根)を約10年間で2,000件以上取材して考えたことや体験したことを書いています。まだ地方で「専業のフリーライター」が珍しかった頃のお話しです。当面は、旧ブログからの転載になっております。

コメント (1)
福岡でも今年初めに25年続いたフリーペーパーが倒産しました。ウェブの方で連載させてもらっていたことがあり、大変ショックでした。どこも今、難しい時期にきているようです。
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