再び、「命の選別」について。

譲渡会に参加していた保護犬の中で、コジェは比較的若く、健康にも問題ない子でした。狭いケージに入れられて、劣悪な環境の中ずっと子犬を産まされ続けてたり、飼い主に飼育放棄されたり、置き去りにされたり、そんな辛い過去を持つ保護犬も多いですが、そういう子たちと比べれば、よい環境にいたようです。そして10ヶ月と、まだ若い。

やっぱり若くて健康な子のほうが人気があります。私たちもコジェをすごく気に入ったけど、もし医療費のかかってしまう子だったり、シニア犬だったら、里親になることを迷っていたかもしれない。

以前訪れた譲渡会でも、「命の選別」について考えさせられましたが、実際に自分が沢山の保護犬の中から実際に一頭を選ぶという段階になった時、選ばれなかった子たちに何となく後ろめたさみたいなものを感じました。

ごめんね、全員は無理なんだよ。

引き取る側はそんな気持ちになりますが、でも、保護団体さんの見方はもしかしたらちょっと違うのかもしれない。今回、そんなふうにも感じました。

コジェの譲渡が決まった際、なるべく2週間以内にお迎えできるようにしてくださいと言われました。それは、少しでも早く1頭譲渡すれば、その子にかけていたリソースを次に保護する子たちにまわしてあげられるからです。保護団体のスタッフ、一時的にお預かりできるボランテイアスタッフ、保護している間にかかる医療費などなど、人的資源、金銭的資源は共に限られています。1頭でも多く保護したい。だから1頭でも多く里子に出し、次の子を迎えてあげたい。医療が必要な子にもっとお金をかけてあげたい。私たちがコジェを里子にもらうことに決めた保護団体さんからは、そういった気持ちがものすごく伝わってきました。

重い病気の子や人間不信になってしまった子は、今の私たちの力量では家族に迎えてあげることはできません。でも、より生きるチャンスのある子を引き受けて、大変な子たちのためのスペースを作ってあげることはできる。「命の選別」に対する何だかちょっと後ろめたい気持ちは、こんな考え方でまとめてみることにしました。

きっと「1頭でも多く助けたい」という気持ちで保護犬と里親のマッチングをしているのだろうな。ボランティアでここまで出来るなんて、心の底から尊敬します。

私たちがコジェと出会った譲渡会に行った後、コロナを巡る状況は悪化の一途をたどってます。他のイベント同様、保護団体が定期的に行っている譲渡会も軒並みキャンセル。未だに譲渡会は再開されてません。他の経済活動の停滞ももちろんそうですが、こんな状況では譲渡機会も減ってしまうでしょうし、ペットショップやブリーダーで貰い手がつかず放棄される子が増えてしまいそう。保護活動が継続できているといいなあ。

LESSON:1頭の里親になれば、次の子にチャンスが回ってくる。

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