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【音楽×本 鑑賞録】"366日の西洋音楽" 1月6日~ジョゼッペ・ヴェルディ オペラ『レニャーノの戦い』

In culo alla balena!

音楽観を鍛える鑑賞録。
1月6日 本日のテーマは、
【周辺】歴史上の出来事や偉人、世界の文化など、西洋音楽に影響を与えた事柄を解説。
ジョゼッペ・ヴェルディ / オペラ『レニャーノの戦い』
です。

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オペラ王と呼ばれた、イタリアの偉人、国民の父、ヴェルディ。
レニャーノの戦いは、1176年イタリアの神聖ローマ帝国軍の侵攻をロンバルディア都市同盟軍が打ち破り、フリードリヒ1世の北イタリア支配を阻止したという、イタリアの国民にとって、デモクラシーを勝ち取った誇りある歴史的戦い。
それを超絶人気、国民のパッパであるヴェルディが、「オペラつくったよー」となったのだから、そりゃもうイタリア人にしてみたら、ナショナル・アンセムレベルなのでしょう。
ヴェルディが生きていた時代は、国家統一運動(リソルジメント)が盛り上がりをみせていたそうで、「立てよ!国民!」と言わしめんがための楽曲であり、チラと本編をダイジェストで観てみましたが、巨匠の気合いの入りようが窺えます。

愛国心を鼓舞する。
という文脈から、いま現在、世界中が一致団結したほうがいい時節を慮る。
各々なにをすればよいかは分かっているはずで、この戦いは明けないわけがない。このオペラが生まれたように、いつか美談として、芸術として、歓びを噛みしめて鑑賞できるように努めていければと思いました。

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