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【音楽×本 鑑賞録】"366日の西洋音楽" 1月25日~ジャコモ・プッチーニ オペラ『トゥーランドット』

音楽観を鍛える鑑賞録。
1月25日 本日のテーマは、
【逸話】
とりあげる作品は、
ジャコモ・プッチーニ /
オペラ『トゥーランドット』
です。

いますぐ聴きたくなる! 1日1ページでわかるクラシック音楽の魅力
1週間で7テーマ! 1年で「クラシック音楽」の虜になる!
本書には、いまでも多くの人に愛好されているクラシック音楽の名曲の数々を、より深く楽しむための知識や情報を盛り込みました。366の名曲を、「音楽史」「主題」「ジャンル」「逸話」「作曲・演奏」「周辺」「謎」といった7つの共通テーマで考察・解析・推理・解説します。

このオペラは、フィギュアスケートの荒川静香さんが2006年のトリノオリンピックでのフリープログラムで使用した、「誰も寝てはならぬ」がもっとも印象深い作品ですね。
せっかくの機会なので、改めて荒川選手の演技をみてみたら、なぜか涙がでちゃったのよね。
その流れで浅田真央さんのソチオリンピックの演技もみちゃってまた涙する。
なぜ氷のうえで音に合わせてすごい動きまわる光景に感動を覚えるのか。
解き明かしたい。

いや、今回は『トゥーランドット』に焦点を!
ジャコモ・プッチーニが1920年ごろからオペラの人気題目である『トゥーランドット』の作曲を手がけたものの、難航続き。
1925年になんとかミラノ・スカラ座で初演できるぞ!がんばらな!となったのに、癌が見つかり、その治療中の1924年に急死してしまう。その後、フランコ・アルファーノが引き継ぎ、1926年の4月、ついにミラノ・スカラ座で初演。
そしていまも『トゥーランドット』といえば、プッチーニとなっているそうです。

2時間近い本編。
断片的に見ての感想なので当然語る言葉は控えたいところ。とはいえ、演奏も演者も熱量が高い!そして、極端!エクストリーム!これがオペラだ!というパワーには圧倒されました。
それにしても、佳境となる第3幕の冒頭、王子カラフが歌う「誰も寝てはならぬ」は、ドラマティックで壮大、国歌ばりの大曲感があって、ほんとうに素晴らしい名曲と思えるとともに、歌詞もぐっときました。

"Il nome suo nessun saprà...
E noi dovrem, ahimè, morir, morir!
Dilegua, o notte!
Tramontate, stelle!
Tramontate, stelle!
All'alba vincerò!
Vincerò!
Vincerò!"
「誰も彼の名前を知らない…
私たちに必ず、嗚呼、死が、死が訪れる。
おお、夜よ去れ!
星よ沈め!
星よ沈め!
夜明けと共に私は勝つ!
私は勝つ!
私は勝つ!」

"誰も寝てはならぬ(伊:Nessun dorma)" Wikipediaより抜粋

この部分、プッチーニの想いも投影すると、これまた感動的です。
しばらくこの部分があたまのなかでぐるぐると巡ってしまっています。

歌いたい。けど、歌えんなー・・・
気持ちだけ、明日の朝が来たら、この部分を大いに叫びたいですね。
"Vincerò!"の部分は、かすれファルセットにしかなりませんが。

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