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【音楽×珈琲 鑑賞録】5月1日~フレデリック・ショパン 『ポロネーズ』第6番「英雄」

音楽観を鍛える鑑賞録。
5月1日のテーマは、【ジャンル】

とりあげる作品は、
フレデリック・ショパン /
『ポロネーズ』第6番「英雄」

です。

フレデリック・フランソワ・ショパン
フランス語: Frédéric François Chopin
ポーランド語:Fryderyk Franciszek Chopin
1810年3月1日(2月22日、1809年3月1日などの説あり) - 1849年10月17日
ポーランドの前期ロマン派音楽を代表する作曲家。

ポロネーズ第6番変イ長調 作品53(The Polonaise in A♭ major, Op. 53)
1842年に作曲され、翌年に出版されたポロネーズです。
『英雄ポロネーズ』(フランス語: Polonaise héroïque, Heroic Polonaise; ポーランド語: Heroiczny)の通称で親しまれており、有名ですね。

「ポロネーズ」とは、フランス語で「ポーランド風」の意味。
「マズルカ」と並んでポーランド起源のダンス、楽曲形式(舞曲)です。
テンポがゆっくりな4分の3拍子で、もとはポーランドの民族舞踊でしたが、有名音楽家の多くがこの形式をとりあげることによって流行しました。

聴けばわかる超有名曲ですが、この「英雄ポロネーズ」の所以でもある、力強いリズムと耳馴染みよくメロディアスな主題がこの音楽の肝でありましょう。
今回この曲がとりあげられていたので、ピアニストの演奏動画を転々と観ていきましたが、同じ曲を聴いているのにまったく飽きないことに驚きました。
プレイヤーによって、環境によって、楽曲の表情がぜんぜん違います。
YouTubeなどで観られるような動画は、みな天才ピアニストのものばかりなので、まったく甲乙つけがたいし、つけるものでもないと思いますが、個人的には上記の動画、スタニスラフ・ブーニン (ロシア語: Станислав Станиславович Бунин, 英語: Stanislav Stanislavovich Bunin)の演奏が非常に感銘を受けました。

切れ味のあるリズムと聴衆を鼓舞するかのような力強い主題。
豊かな表情にアーティストの表現力の深みと幅を見せ、技巧の凄さもさることながら、楽曲そのものの魅力を引き出しているのに感嘆しました。
なにより感銘を受けたのは、表現の場として与えられた場所で、自身の120%の力を発揮しようという姿勢が素晴らしかった。
今この瞬間、今の自分でないと出せないものを表現しようとしている気迫が映像からも伝わってきます。

他にも素晴らしい演奏を魅せてくれるアーティストがたくさんいて、ピアノという鍵盤楽器のポテンシャルは底知れないと思えましたし、人がもつ感性が昇華される姿を見るとパワーがもらえます。

音楽がもつ力を改めて感じ取ることができました。
ほんとに凄い楽曲です。

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