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【音楽×珈琲 鑑賞録】11月28日~フランチェスコ・パオロ・トスティ 歌曲『ラ・セレナータ』

音楽観を鍛える鑑賞録。
エンディングまであと【34日】
11月28日のテーマは、【逸話】

とりあげる作品は、
フランチェスコ・パオロ・トスティ /
歌曲『ラ・セレナータ』

です。

サー・フランチェスコ・パオロ・トスティ
Sir Francesco Paolo Tosti
1846年4月9日 - 1916年12月2日
イタリアの作曲家、声楽教師

『セレナータ』(伊:La Serenata)は、1888年に作曲された歌曲です。
現在も声楽によるコンサートでは人気の作品で、名歌手による録音作品も数多く残されています。

トスティのキャリアはイタリア王室やイギリス王室の声楽教師が主で、残された作品もほとんどが声楽曲です。
当時オペラ全盛だった時代にひたすら歌曲を作り続け、300曲を超える作品があるとのことですが、声楽の大家となる以前は、ヴァイオリンでディプロマ(修士)、オルガン奏者として仕事に就いたのがキャリアのスタートというのも興味深いところです。

歌心が鍛えられるヴァイオリン、歌を引き立てるオルガンを究めたうえで歌曲、声楽にどっぷり浸かり、その道の大家となったトスティ。
オペラは総合芸術として素晴らしいものですが、大量に作れるものではありませんし、届けられる人々も限られてしまいます。
より多くの人々、民衆とも関わりをもてる歌曲を作り続ける選択肢をとったトスティは、キャリアの導き方においても学び深い作曲家だと思います。

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