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【音楽×珈琲 鑑賞録】7月12日~ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 『ホルン協奏曲』第1〜4楽章

音楽観を鍛える鑑賞録。
エンディングまであと【173日】
7月12日のテーマは、【作曲・演奏】

とりあげる作品は、
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト /
『ホルン協奏曲』第1〜4楽章

です。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Wolfgang Amadeus Mozart
1756年1月27日 - 1791年12月5日
オーストリアの音楽家

今回とりあげる作品はホルン協奏曲(Horn Concertos)ということで、モーツァルトが手がけた1番から4番まで聴き及んでみました。
この協奏曲は1番から4番という番号がついているにも関わらず、作曲された順番は第2番、第4番、第3番、第1番という順番が定説らしく、もはや「作品番号などただの飾りです!」と言わんばかりです。

モーツァルトは天才であるがゆえ、興がのればそのために音楽を作ることなど造作もなかったかもしれません。
友人のホルン名手であったヨーゼフ・ロイトゲープ(Joseph Leutgeb)のために作曲された協奏曲だと言われていますが、初期作品ではその技巧を披露できるような作品にし、のちに技術的に易化させ、演奏者の加齢による衰えへの配慮があるといいます。

なんでもできちゃう天才だから配慮のある曲づくりは容易かもしれませんが、それより着目したいのは、そういった難易度を調整できるくらいモーツァルトはホルンの特性をしっかり理解していたことです。
作曲家ならば当然楽器の理解に及び、その音色の美しさを最大限に引き出すことが仕事です。
ただ、現在に至っては、生楽器による生演奏は一部で、ほとんどプラグインで引用してしまいます。もちろんプロの音楽家は生楽器の特性を知っている人も多いとは思いますが。

わたし個人としては、ホルンをフィーチャーした音楽に思いを馳せたことはないし、金管楽器の特性をほとんど理解していないことに今更気づきました。
昨日の記事で、数多ある選択肢を試すことと、そこから選びとって愛し抜くことが大切だと痛感したにも関わらず、こんなメジャーな楽器さえも無知であったことに辟易としてしまいます。

ただ、気づいたならば、しっかり学ぶ。
その繰り返しの果てに守破離があると信じて。
現世で目にする楽器には、そこに在る理由が必ずあります。
もし未知の楽器に出会ったならば、そこに思いを馳せ、納得できるところまで吟味して自身の音楽の可能性を拡げていきたいと思いました。

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