111_表現と鑑賞_1月

【観賞】
国立国際美術館
インポッシブル・アーキテクチャ
現代日本の美意識
美術は詳しくないけど、なんかいいなって思う作品があったり、生活の仕方を考えさせられたり、思考と感情を動かされた部分は大いにあった。
黒色を使った作品の前にいる時間が長かった気がするから、私は黒色が好きなのかもしれない。

【観賞】
やえこカンパニー 「ハローバイバイ」@カフェムリウイ
大橋可也&ダンサーズで出会ったダンサー横山八重子振付・演出の作品。
サイレント映画を観ているようで、空間や光の使い方がとてもうまかった。

【表現】
台南×京島イベント「2020閣樓友京島市集」にて
ぞうとまめ (山本晴歌×大川原脩平)台南公演@花閣樓flower girl

【鑑賞】
・シネマヴェーラ フィルムノワール特集Ⅲ①「眠りの館」ダグラス・サーク
 うーん。割愛!ねっとりしたサスペンス。
・②「その女を殺せ」リチャード・フライシャー
 とにかく演出がかっこいい!緊張と躍動。弾けたアクセサリーが跳ねた瞬間からはずっとのめり込んで観てた。あー終わっちゃった!
・芸劇dance オドリに惚れちゃって!「形の冒険Ⅱ-ムカムカ版」田中泯
 みんなそれぞれに違う踊りを持っていて、混沌としていて、何を見ているのかは最後までわからなかったけれど
 ムカムカという言葉に収まらないほどのエネルギーはずっと充満していた。
 田中泯さんが最後に舞台に正座してアフタートークをするのだけれど、その喋りを聞いてやっと少しわかったような気になれる。
 どこからが踊りなのか。踊りはどこへ向かうのか。
・円盤に乗る派「おはようクラブ」
 円盤に乗る派のスタンスがよく出ていた作品だったと思う。終盤の表現でそれが伝わって、なんだか寂しい気持ちになった。
 わたしはもう少しジタバタしてみてほしいのだ。日和下駄の佇まいがとても良かった。
・立川談春独演会
 "替わり目"そして"紺屋高尾"。音声で聴いた談春の紺屋高尾に感動して以来ずっと生で聞いてみたかったのでした。
 今回は良い噺に聞き入って客席がしんみりしていたせいか、2本目の紺屋高尾は物語に浸り切らない緩急のある語り口で、それがむしろとても良かった。
・樹木希林 遊びをせんとや生まれけむ展
 樹木希林のことば、衣装、作品、家、愛した場所のこと。盛りだくさん。
 とことん納得するまで生き抜きたいと思った。

【表現】
・オーディションにて即興で銀行員ごっこをした

【鑑賞】
・円盤に乗る派 かっこいいバージョン『おはようクラブ』
昔から何度も観てきた分,自分の「観たいもの」を期待しているのかもしれない。
今回の公演はなんだかさっぱりしていて観やすかったけれど,その分,心を捕らわれることはなかった。
劇団員とそれ以外の役者に大きな差があるように思えた。
「円盤に乗る派で観たい」演技をしてくれていたのは彼だけだった。
・野良犬弾『好きなのはあなたじゃない』
事務所の後輩が出演していたので観劇。二度と観に行かないと思う!
・そごう美術館『樹木希林 遊びをせんとや生まれけむ展』 特別編
すげーよかった。みっともなくてええんやな。

【表現】
・テレビ朝日『やすらぎの刻 道』出演(お巡りさん役)※次の木曜日の12:30~12:50に放送
・事務所の自主稽古
・後輩の舞台の自主稽古に付き合う@前職の会社経営のスタジオ。元社員割引してくれた(笑)

【鑑賞】
「みえないかかわり」イズマイル・バリー展@エルメス
「ポエジーとは何か」というのをまた考えさせられるのだけれど、筆舌しがたい、まさにその「ポエジー」が沈黙させるほどの圧倒ぶり「ポエジー」。紙をくしゃくしゃにするとか、脈の振動で水滴が震えるとか、ささやかな「ポエジー」が、何か言葉にさせようと努力する気持ちをすべて奪っていくようで、無駄に抵抗させられた。

【表現】
ドローイング(紙にペン、水彩、マッチ)数枚

【鑑賞】
映画
「パラサイト」(監督 ポン・ジュノ)
間口を広げて見やすくした状態で観客を引き込む手練手管の凄さを観た。凄い、というしかない。
参考までに:ポン・ジュノ監督の”リズム”へのこだわりが凝縮された「桃のモンタージュ」。圧巻の5分間。至高の60カット。そこにはどんな技巧が凝らされているのか?監督はなぜモンタージュを選んだのか?
https://twitter.com/LiT_Japan/status/1216591061948067840?s=20
「カランコエの花」「実優ちゃんは群馬から来る」(監督 中川駿)
どちらも中川監督作品「カランコエの花」がLBGTをテーマにグランプリ6冠を含む計13冠に輝いた話題作であり、ようやく観れた。
40分程度の中篇なのだが、やり過ぎていない、非常に丁寧な作品。情報の提示の仕方が緻密にコントロールされているから、物語を見失わずに入り込んでしまう。
「コーンフレーク」(監督 磯部鉄平)
関西でロケをして関西弁で芝居をする物語。関西、大阪、神戸をロケ地として選びながらも大阪、神戸として撮ろうとしていないことに先ず好感が持てる。
そして、カメラの置き位置のさり気なく且つ的確な構図、編集のタイミング、役者の演技が途切れない、余韻を持ちつつ「遊び」の部分も芝居出来ている=そこに導く演出、現場の雰囲気作り、が、素晴らしい、となる。
「ディープロジック」(監督 山岸謙太郎)
舞台俳優100名強を起用し、「舞台演技のまま映画の世界に取り込んだ」という作品。クラウドファンディングで製作資金を募り、ひとつのエピソードを製作、そして上映し、その上映時の収入を次のエピソードの製作資金に充てて、そしてまた製作、上映~という自転車操業スタイルで約5年かけて完成した。
舞台俳優100名強が出演することや、「シン・ゴジラ」で使われた国会の災害対策本部などを本当にロケ使用するなど、ファンの後押しや熱意が色んなものを巻き込んで映画にした。これも映画なのだ。
「屍人荘の殺人」(監督 木村ひさし)
「民王」「99.9」などの演出を手掛けた木村ひさし監督の最新作。3月に公開される「仮面病棟」も木村監督作品である。
随所の遊び心や高速カットバックの編集術も相変わらず冴えている、映画で遊ぶ、作品で遊ぶということを観るのが楽しい。これも映画。
舞台
アガリスクエンターテイメント「卒業式、実行」
アガリスク~の作演出家である冨坂友は第二の三谷幸喜のようなコメディ作家に間違いなくなるであろう。
計算され尽くした構成とそれを体現できる出演者が揃った良質の舞台だった。

【表現】
・麻細vol.8「映画のための演技レッスン」
トークライブ兼模擬WSにゲストで出演した。
映画演技と舞台演技の違い、というテーマで舞台役者が何名か呼ばれる。ゲストは映画監督、山岸謙太郎さん、松谷康德さん。映画演技における技術論、発信の仕方などを
監督目線からと、役者の生理目線から説く時間となった。和やかな進行ではなく、互いに熱を帯びてがっちりWSを行なった感じになる。自分で自分のことを評するのはあまり慣れないが、
あの場に居たお客様にはいろんなことが伝わったと思う。
・ジンバルと三脚などを購入し、スマホで撮影した動画をiMovieで編集し、InstagramとFacebookのストーリーズのみにアップする
→視聴者はほぼ音声を消してながら見をする。なので音声は使わない。自分の役者のプロモーションの一環としてストーリーズに流す。
10秒以内。音声なし。定期的にアップする。役者が演技をする場面を観たいとなるように、その半歩前の、歩く、見る、佇む、などの基本的な動きを撮影し、アップする。

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