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手柄は部下のおかげ、失敗は自分のせい

昔、MLM(ネットワークビジネスで)で得た「人材獲得・育成」「組織マネジメント」ノウハウを、自身のサラリーマン経験も踏まえ、企業向けに提供することを考えています。
参考:https://note.com/countlead/n/n1a56a08c876d
私自身は当時80人くらいの末端リーダーでしたので、そのレベルまでのノウハウまでしか分かりませんが、自分メモとしてマガジンにしてます。
殴り書きですが、ご興味ある方はどうぞ。

人のせいにすると、思考が止まり、成長が止まる。

自分が先輩やリーダーになるとこんなことを考えてしまうことはないでしょうか?

「あいつ(後輩や部下)はなんでこんなこともできないんだ」
「俺の時はもっとキツかった」
「俺ならもっとやるのに!」 など

私自身もそうでした。少しチームを任されるようになったときは、上記のような思いを持ち、苛立ちも持つようになりました。
チームを持たない時期には、まったくなかった悩みやストレスです。

ここで、一つ、自分とチームの成長を大きく分岐する考え方があります。

手柄は部下のおかげ、失敗は自分のせいと思えるかどうかだと思います。

当然ですがチームを任された以上、チームのパフォーマンスはリーダーの責任です。部下が成果を上げられない原因は「自分にある」と思えるかどうかは非常に重要だと思います。

あいつらは能力も低いし、努力もしない、チームとしての成果がでないのは部下たちのせいだ。と考えた時点で、自身のリーダーとしてのあり方や、チームとしての改善点などを考える思考は停止します。

自身のマネジメント能力の低さを棚に上げて、人のせいにするのはとても楽ですが、そこでチームの成長はとまりますし、そんなリーダーの下についたメンバーは不幸でしかないでしょう。

部下ができないのは、「自分のマネジメント能力の低さ」と認める。

「部下ができない」と言う人は、「自分のマネジメント能力が低い」と認めていると同義です。

そんなことを言う暇があったら、なぜ部下はアクションを起こさないのか?なぜ部下のアクションは成果につながらないのか? などを
突き詰める時間に充てるべきだと思います。

部下が気持ちよく、自身の得意技を生かして、仕事に取り組める環境を作るのがリーダーの仕事だと考えるべきです。

MTGも一人での思考時間も、声かけも、怒るのも、笑うのも、食事も遊びも全ては部下のパフォーマンスを最大限引き出すための行動であるべきです。

組織は自分の鏡

経験上ですが、チームで成果が上がらない時は、十中八九自分が原因ということが多いです。

・部下に行動を促しながら、自分が行動していない
・アポを取れといいながら、自分が取っていない
・成果が出ないのを部下のせいにしている など

私の組織では、「鏡の法則」という言葉がよく出てきました。

チームで成果が出ていない時は、自分の責任だと考え、我が振りなおせという考え方です。

リーダーが、だらければメンバーもだらけますし、リーダーが意欲的にやっていれば、メンバーも意欲的にやるということについてはなんとなく理解できるかと思います。

口に出さなくてもリーダーの態度で、表情で、言葉の節々でメンバーは自然と察知し、その状態は、善悪の区別なく、感染症のようにチームに広がっていきます。

なので、組織は自分を映す鏡だと認識し、悪い状態は自分が変わることでしか変えられないということを知るのは重要かと思います。

天狗になっていた時に言われた一言

私は自分の組織が15名くらいになった時に、リーダーに任命されました。なかなか芽が出ない人が多い中で、立ち上がりは比較的スムーズに組織ができ始めたのではないでしょうか。

そんな、ちょっとした成功体験で、少し天狗になり始めていました。
その人数にするために数百人とアプローチしてきた経験も、自分の中でしょうもない美談にしていたのかもしれません。
「お前らにこれくらいのことがやれるのか?」と。

「同じ時期に始めたひとはまだ、2~3人なのにちょっとすごくない?」
「もうリーダー候補とか、やっぱちょっとセンスあるんかも」など、調子乗ったことを思っていたのかもしれません。

その中で、なかなか実績がでないチームのメンバーに、偉そうに、あーだーこーだ言っていました。

で、そんなリーダーの下で数字が上がるはずもなく、自分の上長に「あいつら全然動かないんっすわ」みたいなことを行った時に言われた言葉が、とても深く刺さったのを覚えています。

おまえは手柄は自分のもの、失敗は部下のせいやな。
「ちっさい世界でなに調子のってんねん、どこ目指してこの仕事はじめたん。」

本当に、恥ずかしかったのを覚えています。

そもそも、(別記事でまた書きますが)中間リーダーである私は、当時、彼らを直接指導する立場ですらありませんでした。

私の本来の役割は、しっかりと目線を合わせ、彼らに信頼され、心理状況や行動状況などをきちんと吸い上げ、上長に報告し、一緒に対策を練るという重要ものでした。

過信して中途半端なアドバイスを行い、自己満足のためにチームの数字を下げていたのです。

それからは、「自分がいるのは彼らのおかげ、成果が上がらないのは自分の責任」

と考えるようにしました。

「きれいごとだな」思う人もいるかもしれませんが、
これは冷静な損得勘定で考えても、自分自身の成長、チームの成長、ひいては自分やメンバーの利益になると考えてそうすることにしました。

後輩や部下を持つと、世界がガラリと変わりますし、自分でやるより歯痒いこともとても多いと思います。

「今の若い子は…」と愚痴るくらいであれば、なぜ自分は彼らが意気揚々と働く環境を作れていないのか?と自分にベクトルを向けるほうがよっぽど大切な時間だと思います。

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