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音楽日記

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記事一覧

倍賞千恵子という驚異的な歌手。その歌唱の素晴らしさ。

倍賞千恵子が驚異的な歌手だってご存じでした? 明るく親しみやすい『下町の太陽』感に惑わされて、寅さんの可愛くて賢い妹感に惑わされて、美人で、歌えて、踊れて、演技もできる、類い希なスター感に惑わされて、歌手としての驚異感が社会の共通認識になってないような気がするんですが、そんなことねーすか? ま、「歌うスター」ってのは、歌手としてあんまり評価されませんよね。例えば、鶴田浩二も石原裕次郎も、独自の歌唱法で、特筆されるべき表現法を持った歌手だとわたしは思うんですが、世間の評価は

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「踊るバンドマスター」スマイリー小原の本当の魅力

スマイリー小原って、すごく魅力的だったんだなー、っていう話をします。 「スマイリー小原」って、なんとなく知ってる人でしたよね?歌番組のバックバンドなどでよく演奏してたので。「クイズ ドレミファドン」のこんな感じ↓ 指揮者がカメラ側に顔を向けて指揮してるのが珍しくて、ま、興味深いっていえば興味深いんですが、これは本来のスマイリーじゃないんですね。ずいぶん抑えてるんです。 全盛期はもっと動いて、踊って、すごく斬新で魅力的だったんだなー、ということをYOUTUBE見て知りまし

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教育において暴力とかパワハラが悪だとすると、齋藤秀雄はどう扱われるんだろう?という疑問。

教育業界というか、教育界というか、あそこは、なんか昔っから同じこと言ってませんか?昔っからある同じ問題を解消してないっていうか。 いまだに学校でのイジメの話が問題になって、我々が学校に通ってた40年くらい前と同じような対応してるような気がするんですが、なんか科学的な研究して解決できないんですかね?ま、色々と試してはいるんでしょうが、外野から見てるとよくわかんないですね。 同じようなことが暴力とかパワハラの問題にもあって、教育に暴力とかパワハラがあるのは、本当に悪いことなん

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アルゼンチン・タンゴの歌の難しさをグラシェラ・スサーナで検証

アルゼンチン・タンゴの歌手タンゴのコントラバス奏者として活躍してる吉田水子さんが高校の同級生で、一緒にビデオとか作ってた数年前のある時、 「じゅーちゃん、アルゼンチン・タンゴの男性歌手って日本には少ないから、3曲歌えればプロになれるのよ」 なんて言われまして、 「ぢゃ、ちょっと勉強してみようかな」 ってことで、日本に3人しかいないというプロのアルゼンチン・タンゴ男性歌手の一人である西澤守さんの教室に顔を出したことがあります。 もうね、ダメでしたわ。「こりゃぁ、難しい

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変貌するミューズ 歌手・松尾和子の研究

加齢を乗り越えて数度の変貌を遂げた素晴らしい歌手松尾和子は加齢を乗り越えて数度の変貌を遂げた素晴らしい歌手です。 女性というのは加齢によって声が変わりやすいんです。たぶん、筋力の衰えが早いせいだと思いますが。 しかし、流行歌手というのは、十代や二十代の良い声の頃に歌ったヒット曲を、三十代や四十代や五十代になっても、つまり加齢によって声が変わってしまってからも、同じ曲を歌わなければならないわけです。 で、多くの場合、変声にうまく対応できずに、ただ 「懐かしい歌手が当時の

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最晩年のカラヤンと若きスミ・ジョーの素晴らしい「夜の女王のアリア」

カラヤンのDVDを見てたら、 ソプラノ歌手のスミ・ジョーが素晴らしく歌うシーンがあり、その部分の動画がYOUTUBEにあったので、ご紹介。 最初の方にカラヤンが「少し待って欲しい。一つ約束がある」っつって登場してくるのは、大賀典雄ですね。自身もバリトン歌手で、ソニーの社長等を歴任した。 カラヤンと大賀は、大賀が音楽の勉強でベルリンにいた時、とても若い頃に最初に会ったそうで、CDの開発や映像機器(カラヤンは自分の会社を設立して映像化に熱心だった)や飛行機の操縦等の趣味が合

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バランスに神は宿る〜天才少女歌手だった江利チエミ

どうでしょうか、皆さん、昭和40年前後生まれの皆さん、江利チエミっつーと、 「サザエさんの実写版をやってて、早くに亡くなっちゃったバラエティ女優」 みたいな意識しかなくないっすか? 歌手だったってのは知ってるけど、歌聞いても特に感銘受けたことないし。って思ってなかったすか? これがね、若い頃の歌唱を聴くと上手いのよ↓ 昭和28年の公開された映画『青春ジャズ娘』の一場面から「想い出のワルツ」ですが、モダンだねー。昭和12年生まれの少女が歌ってるとは思えない。 一時は

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音楽LIVEの映像制作と黒澤明と小津安二郎の名言

以前、LIVE映像制作が続いた時期がありまして、バンドネオン奏者の海上亞佑巳さんや コントラバス奏者の吉田水子さんのプロジェクトのLIVE映像を制作しました。 こーゆーことやる時に、「さー、やろう」と思うと、不思議に昔学んだ記憶が蘇ってくるもんすね。若いときは、勉強しとくもんだね。 まず思い浮かんだのは、黒澤明の言葉。 「撮影というのは編集の素材を集める作業だ」 つまり、映画(動画)は、撮影の時に作られるのではなく、編集の時に完成されるんだ、と。 編集の際に、あー

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キューバ音楽と老境の越路大夫のスゴい声

キューバというのは、昔から音楽が特別に豊かな国で、小さな島国なのに、ソン、ルンバ、マンボ、チャチャチャと、何回も新しい音楽形式を作り出し、世界中に大流行させました。 そんなキューバのミュージシャン達の演奏をYoutube聴いていて驚くのは、じーさん・ばーさんが上手いこと上手いこと。特に、歌に味わいがあって素晴らしいっす。 「歳とっても、鍛錬を重ねてれば良い声出せるんだなぁ」 と、いつも感銘を受けてるんですが、 「でも、日本人でもそーなのかなー?」 という疑問がわき上

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歌手の全盛期〜Youtubeで知ったほんとうの渡辺はま子

Youtubeができて、盛り上がって、「ほんとに喜ばしいなぁ」と思うのは、ある歌手の全盛期の歌唱が聴けることです。 たとえば、渡辺はま子。 「蘇州夜曲」「サンフランシスコのチャイナタウン」等で有名ですが、わたしの世代が触れられるのは、「懐かしのメロディ」とかに出てくる以下のような映像や音源でした。 ま、正直、思い出による補正がなければ「聴いていたい」と思えるレベルじゃありませんね。 しかし、上記映像は昭和48年の録画ですから、渡辺はま子63歳の時です。 この世代から

史上最高の歌謡歌手・昭和40年代の青江三奈

史上最高の歌謡歌手 「史上最高の歌謡歌手をあげろ」 と問われたら、 「昭和40年代の青江三奈」 と答えます。もうこれは。ほんとに上手いです。しびれます。 昭和40年代の青江三奈は、類いまれな声質と、それをあますところなく駆使するテクニックで、他の歌手の追随を許さないようなとこがあります。 歌手が、日本の歴史上、最も必要とされていた時代において、他の歌手の追随を許さないわけです。 青江三奈の歌唱の技巧 たとえば、普通、曲の盛り上がりは音程の上昇によって作られ、

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2015年3月 ピアソラのタンゴ音楽を撮影〜大長志野、馬越靖乃、竹内永和、後藤雅史、海上亞佑巳

歌手の磯村みどりさんがやってらっしゃる狛江のギャラリー・ベンターナでタンゴ音楽を撮影。 主役は、バンドネオン奏者の海上亞佑巳さん。 海上亞佑巳さんのホームページ→ ピアソラ特集です。 アストル・ピアソラっつーと「タンゴの革命児」なわけですが、大学時代、ミュージシャンとして活躍されてる嶺川貴子さんと一緒のゼミになったことがあって、確か当時、嶺川さんはミス原宿を獲得したあと女優活動をされ、TBSのドラマ『セーラー服通り』等々の出演で、いつも忙しそうでした。『セーラー服通り

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2015年3月、喫茶 茶会記でタンゴ音楽ライブを撮影〜西澤守、大長志野、瀬尾鮎子、吉田水子

2015年3月6日、タンゴ音楽ライブの撮影に行ってきました。「ブエノスアイレスの風に吹かれて」昼夜2回ライブ。 昼間の回の場所は、四ッ谷の「喫茶 茶会記」。コーヒー飲めます。 特別広いわけでも、古いわけでも、キレイなわけでもないんですが、すごく良い空間です。 「サロン」ですね。「芸術が生まれる場所」って感じがします。 「茶会記」のホームページ→ 出演者は、タンゴ歌手の西澤守さん。元アイドル。阪神大好き。 ブエノスアイレスから一時帰国中の大長志野さん。ご本人は尼崎か

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石原裕次郎リサイタル〜有馬徹とノーチェクバーナ、ロスインディオス、藤村有弘、桂小金治

見逃されがちですが、 わたしも長い間見逃してましたが、 お兄さんの石原慎太郎はいまだに「歌は俺の方が上手い」と言い続けているそうですが(笑)、 石原裕次郎って歌がすごく上手いです。 芸術の分野で、プロに向かって「上手い」って言うのは、「独自の何かを表現できている」ってことですね。 歌の場合だと、音程があってるとか、音長があってるとか、声が出てるとか、声が高いとか低いとかそーゆーことではなく、歌手が独自の何かや個性を手に入れて、それをわたしたちに伝えてるってことですね