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カーメーカーとサプライヤの関係。外資サプライヤは超強気?

7/1, 7/2 日本経済新聞より

量産終了後の金型保管は15年!?

 自動車部品のサプライヤー(下請け)は、量産終了後から15年の供給義務がある。これは、車が故障した際に、ディーラーで部品交換できるようにするためだ(補給品)。そのため、金型も再生産に備えて持っておく必要がある。
 金型は巨大で、1車種に複数の金型が必要な場合もあるため、保管するだけでも大変なコストがかかる。ただ、供給義務の15年は予め決められているルールのため、金型費用見積時に保管費用を上乗せればよい(カーメーカーが認めてくれれば)。
 今回は、無償で長期保管の指示があったことが問題となる。

無償で長期的に金型保管を指示?

 今回はトヨタの子会社が、発注見込みが無いにも関わらず、金型や検査器具を下請け50社に無償で保管させていた、という記事がでた。

 金型の管理費用は盲点の可能性がある。確かに、前職でカーメーカーのサプライヤで働いていた際、古い部品の金型の管理費用までの話にはなったことはあまりない。

 通常金型は、生産する孫請け(二次下請け,Tier2)や更に下請けで生産・保管されることが多いため、費用を請求する声を上げていなかったのであろう、と予想される。

細かいコスト負担のシワ寄せは下請けに

 今回は金型保管費用の記事だったが、まだまだ表面化されていない、下請けにコストのシワ寄せが来ている案件が多いと予想する。

6/25の記事で「割戻金」ということもあったが、本当にサプライヤは厳しい立場に置かれている。

外資系企業のように強気に

外資企業は、相手が太客であろうと、対等に強く請求ができるのが強みだと思う。日系企業とフランス系企業での勤務経験があるが、フランス系の企業はとても強気で交渉を行っていた。

 逆に、「こちらの要求を飲まないのならば、供給を止めるぞ」と言う姿勢を貫いている。

 老舗日系メーカーにはできそうもない姿勢だが、やはり、対等に対峙して欲しいと感じる。

今後も同様の案件がボロボロ出てくるのではないかと思う。
以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございます。


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