人とちくわ

農地とちくわ 〜市民農園で街の見方がガラッと変わる〜

大学生の頃「生物と無生物のあいだ」(福岡信一)という本を読んで、面白いと思った話があります。(というか本自体面白いです。)

人間はちくわのようなもの

人ってザックリとしたイメージだと円柱、棒、のようなものをイメージしないでしょうか?

しかし、福岡信一さんは本の中で別の見方を示しています。

そういったことをネットで読める記事にも書かれていたので引用すると、

消化管は、身体の「内」にあるようでいて、実は「外」である。人間の身体はぐっと単純化すると、ちくわのようなもので(こういう概念化をトポロジー的思考というのだが)、消化管はちくわの穴。口と肛門で外界と通じていて、消化管の表面は皮膚が内側に入り込んだものにすぎない。
福岡伸一 生命浮遊 腸内細菌をさぐる
https://www.sotokoto.net/jp/essay/?id=108

このように、人間の穴部分(消化管)に焦点を当てて見直すことで、人への捉え方が変わって、「オー!ちくわだ!」となりました。

自分の体を「棒」のように捉えてると、なんだか「外」と「内」がはっきりしていて他を寄せ付けない感じですが、「ちくわ」と捉えると「内」の中に「外」があって、「あれ、自分ってなんだ?」と哲学的に考えてしまう。

なんて言うかですね、こういう「捉え方」がガラッと変わるのってめちゃくちゃ気持ち良くないですか?(あれ?そうでもないですかね。。)

日本を反転

あともう一つ「捉え方」が変わる例。色んなところで紹介されているので見たことあるかもしれません。

まず、よく目にする世界地図の一部。

こんな風に見ていると、「いよ!日本!」と存在感がありますが、

ひっくり返すと

「あれ?どこ?」って存在感がなくなりません?
「ザ・ジャパン!」だったのが「極東の島の4つ?・・」のように。


こうやって、見る角度を少し変えるだけで、

物事の捉え方が変わる。


と、どうです、面白くないですか?

ここまでで「うんうん、捉え方変わるのって面白いよね」と思われた方には以下も面白いかと思ってもらえるのかと。

前置きが長くなりましたが、次のが本題。

市民農園をやると街の捉え方がガラッと変わる

今私の働く農園コトモファームは神奈川県藤沢市というところにあります。

藤沢市には市民農園や、体験農園、など農家以外の方でも畑で野菜作りが行える場所が多くあります。市民農園も調べてみると、第27号まであるみたいです。多いですね。

「市民農園が街にある」と聞くとどんなイメージが浮かびましたか?

簡略化したイメージとしてはこんな感じではないでしょうか。

街の中にチラホラ市民農園が点在してるって感じですね。

しかしですね、日頃畑に立つ時間が長くなってくると、だんだんとこの街の見方が変わってきます。

どう変わるか?

こうなります。

「街の中に農地」

「大地の上に街」

「街の中にチラホラ市民農園が点在してる」

ではなくて、

「大地の上に、穴の空いた街が乗っかっている」

その穴の空いたところが市民農園なんだ」

と。

私としては、こう自分の中で捉え方が変わった時、

オオオオ!すごい!

と一人盛り上がったのですが、どうでしょうか?

日頃コンクリートの上に立つ時間の方が長いですが、地球はコンクリートが覆ってないところの方が多いよなって気がつくと、なんだかフッと気が楽になりませんか?

ちょっと畑やってみたいなと思いました?笑

そしたら是非コトモファームへ!

週1時間で20種類の野菜づくりを楽しむ小商い農園@湘南藤沢

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