
「シアタートップスで舞台を観よう」
「シアタートップスで舞台を観よう」
10代の頃、彼(現在の夫)から舞台に誘われた時の話です。
彼は大の演劇好きで、彼の両親も兄弟も同じように演劇が好きなので、子供の頃から家族で舞台鑑賞をするという機会が多かったそうなのですが、私は彼と出会うまではほとんど舞台鑑賞というものをしたことがありませんでした。
それである時誘われたのです。
「シアタートップスで舞台を観よう」と。
彼は当然私がシアタートップスという場所を知っているものとして話を進めるのですが、私はそもそもそのシアタートップスという場所がどこにある何なのかもよく分からない。
よくよく彼の話を聞いてみると、どうやらそのシアタートップスという場所はTHEATER/TOPS(シアタートップス)という名前の東京都新宿区にある(現在は閉館し新宿角座となっています)小劇場で、演劇が好きな人たちにとってはよく知られている場所だとのこと。
そこまで説明されてようやく意味を理解したという。
そして、それと似たような状況が現在Twitter上でも多々見受けられます。
きっとその界隈での共通の言語や認識というものがあって、「シアタートップスで舞台を観よう」という言葉だけでも通じ合えるコミュニティが存在するのです。
今私が運営している公演情報ポータルサイトのgoran*areは、まずその界隈における共通の言語や認識を、その他の誰が見ても一目で分かる状態にしたいという思いがあります。
例えば「いずみホール」とGoogleで検索をするとします。
「いずみホール」というホールは東京と大阪に存在するので、公演の開催場所に「いずみホール」としか書かれていないと、どちらの「いずみホール」なのかという話になってくる。
これはあくまでも一つの例でしかないのですが、その辺りの情報伝達がもっとスムーズになると、「観せたい側」と「観たい側」との双方に良い効果があるのではないかと考えているのです。
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「シアタートップスで舞台を観よう」
あの時はまさか自分が公演情報のポータルサイトを開設するに至るとは想像もしていなかったのですが、もしかしたら全てのことが一本の道として今日まで繋がっているのかもしれません。
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