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ネイティブ日本語教師に必要なこと no.1


今日は「ネイティブ日本語教師に必要なこと」というタイトルでお届けします。

私たちの価値はネイティブであること

ここであえて「ネイティブ」講師と入れていることに皆さまお気づきでしょうか。そうです。私たちはネイティブなのです!学生から見た時の私たちの価値も「ネイティブであること」なのです。

そんな中で私が一番大切だと思っていること。
それは「ネイティブらしい日本語を教えること」です。

例えば、私たちがネイティブの英語の先生から英語を学びたい理由はなんでしょうか??「ネイティブが普通に使っている自然な英語を使いたい!」「自然できれいな発音を学びたい!!」というのが大きな理由ではないでしょうか。「教科書で学ぶ英語とネイティブが使う英語ってなんか違うかも」「リアルで使われている英語って教科書に載っているものと違うんじゃないかな」少なくとも私には英語に対してそんな感覚がありました。

そんな感覚から日本語を教えることを振り返ってみるとどうでしょうか。
わかりやすいルールを教えること、学習者のわかる語彙で話すような語彙コントロールをすること、いずれも特に初級では大切なことだと思います。

しかし、語彙のコントロールに慣れすぎて、すっかりその不自然な話し方が板につきすぎて「なぜ明日学校にいかなければなりませんか?」みたいな話し方を中級になっても続けていたら、どうでしょうか。「学校に行きます」を『行きますは「へ」ですよ。学校「へ」いきます、です』などと教えていたらどうでしょうか。

生きた言葉が教えられる教師でありたい

言葉は時代を経て、有機的に変わっていくものです。生きた言葉を教える教師でいるのなら、ネイティブとしての感覚を持っておくこと、自分だけでなく今世の中でどんな言葉が使われるようになっているかを知っておくことはとても大切なことです。

『先生、「水が飲みたい」じゃなくて「水飲みたい」とか「水をのみたい」じゃダメですか?』
『学校では「食べられない」と習ったけど、みんな「食べれない」と言ってるけど、どちらでもいいですか?』

みなさんはこののような質問を受けたとき、どのように答えますか?


次回は「ネイティブ日本語教師に必要なこと no.2」をお届けします。

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