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日本語プライベートレッスンでよくあるクレーム

こんにちは!世間では鬼滅の刃が大ブームですね。
学習者のみなさんとも、アニメの話などされますでしょうか。先日Quoraでこんな質問がありました

Q 鬼滅の刃のよさを1文で表すと?

ご存知のみなさんならどう答えますか?
面白い質問だな〜とおもって私が出した答えが「日本版アベンジャーズ」です。アメリカのアベンジャーズでは主役級のスーパーヒーローが一つのストーリに贅沢にでてきます。そして一つ一つのヒーロー像は超人的な力をもち、とにかく痛快に強い!鬼滅の刃も、主役級のストーリーやキャラクターのたった人物が目白押しです。でも、そのヒーロー像はアメリカのとはちょっと違いますね。家族愛など身近な人への愛、過去の痛みや弱さと向き合い乗り越える姿が日本人の心を揺さぶるヒーローなのです。日本語学習者もアニメをきっかけに日本ファンになる方が多いです。引き出しの一つとして、語れることが少しでもあるといいですね!

さて、今日は前回の続き。「プライベートレッスンでよくあるクレーム」です。

1. 先生がずっと話している

皆さんはどのようなクレームをイメージしますか?

まず一番に思い浮かぶのが「先生がずっと話していて自分が話す時間がない、先生が自分の話を遮るため話せない」というクレームです。こういう先生は「地」でレッスンをしてしまっていることが多いです。

自分の興味のままにおしゃべりをしてしまう、しかもその自覚もあまりない。自分のことを聞かれて「気持ちよく」話してしまう。レッスンの時間は学習者からお金をいただいている大切な時間です。学生の発話にあてる時間、講師が話す時間のイメージは8:2ぐらい。自分の好きな話を思うままにするのはやめましょう。

2. 先生が自分の質問の意図を理解してくれない

次によく聞くのは「先生が自分の質問の意図を理解してくれない」というクレームです。

これは先生の英語力に関係するのかな??と思いきや、完全にそうとも言い切れないようです。「相手が何を言いたいのか」に耳を傾けてみましょう。自分の言いたいことはひとまず横においておき、オープンに理解しようとする気持ちで接していると、わかってくることがあります。

また、「教える」という気持ちが強すぎると、学習者の答えが正しいかどうか(文法的に)にばかりに気を取られてしまうということもあります。そうすると「相手の本当に言いたいこと」をついつい蔑ろにしてしまい、学習者に不満を与えてしまうこともあるのです。

ネイティブとのレッスンで「言いたいことが伝わった!!」経験をすることは何よりの自信であり、モチベーションになります。何か言いたいこと、知りたいことがありそうだな?と思ったら、一度自分の言いたいことは止めて、できるだけ根気よく理解するようにしてみましょう。学習者の満足度はきっと上がるはずです。

3. フリートークが多すぎる / 少なすぎる

クレームまでいきませんが、改善してほしい内容でよくあがるのが「フリートークが多すぎる/ 少なすぎる」「もっと話す練習がしたい」です。

「フリートークが多すぎる」は、先生にフィードバックをすると「え?学習者がおしゃべりすぎて自分も困っていたのに?!」というケースもよくあります。最初は楽しくしゃべっていても、実はレッスンはレッスンでちゃんとしてほしいというのが学習者の本音だったりするのです。(勉強は気が進まないけど、レッスンだから先生にコントロールしてほしい。。。)

逆に「フリートークが少なすぎる」というのは、テキストや先生側が決めたものを淡々と進めているだけで無機的に感じるというものです。アイスブレーキングや、面白い例文があったらそれについて話してみる、応用練習として学習者の実際の生活について話してみる、などを意識してレッスンに入れていくと良いでしょう。

4. 日本語レッスンなのに先生が英語で話しすぎる

直接法の経験が浅く、英語でのコミュニケーションに慣れている先生の場合だと、このようなクレームもよくあります。

これもなかなか先生本人には言えないようで、あとでスタッフにクレームが来て先生に伝えると、そんなに嫌がっている風には見えなかったというという反応がほとんどです。

いずれにしても、レッスンの時間がフリートークに流れているなと感じたら、「さて、レッスンしましょうか」と切り上げたり、もう少し話したそうだったら「もう○分ですね。もう少し話したいですか?レッスンはじめますか?」などと聞いてみたりしてもいいと思います。

他にも、こんな場合はどうしたらいい??など質問があれば、ぜひこちらまでお送りください!次回は「日本語教師ー日本語教える以外の役割を考えてみた」をお届けします。また次回お会いしましょう!

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