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娘が誕生した日のこと。

娘が誕生した。時は2021/4月のジャスミンの花が香る時に。

ソフロロジーとスピリチュアルな考えを融合させ、オリジナルの出産法を編み出し”幸せなお産を”ということをテーマにしている産院でわたしは出産した。

そのお産はというと、36w3d早朝に破水からはじまったので、そのまま入院となった。が、なかなか本陣痛がこず、一日目の夜は前駆陣痛でほぼ眠れず。

二日目の朝となり、辛そうな私を横目に担当のドクターTはこう言った。「あのねー、まだそれは陣痛じゃないし、子宮口が開いてない。だからまだ促進剤は使わないよ。その子の生まれる日を変えることだけは、絶対にしてはいけない。生まれる日が変われば、仕事も運命も全部かわってしまうから」と。というわけで、わたしはそのまま二日目も前駆陣痛で痛ぁい 一日を過ごし、眠れぬ夜となった。

ようやく三日目の朝になった。もう何がなんでも出てきてもらわないと、困る。三日目にもなると、出産の恐怖よりもそんな気持ちでいっぱいだった。時刻は朝8時半頃、ドクターTに内診してもらう時が来た。
「子宮口が開いてきているから、今日、産みましょう」とドクターT。私は助かった〜と内心狂喜乱舞でした。

その後すぐに促進剤を使って、その日に産む運びとなった。

だけれども、そこからもなかなか陣痛が強まらず、最終的には吸引分娩でたくさんの看護師さんたちに囲まれ、引っ張られながら、押されながらのわりと命がけでの出産に。

最後に頭と肩が出てきてからは、わたしと手をつなぎ、無事誕生。

そんな中、娘といえば、生命力が強く、一度も心拍を落とすことなく、生まれてきてくれた。ドクターTは「たくさんの人に助けられて生まれてきたから、これからもたくさんの人に助けられる人生を送るんじゃないかな」と言われていた。

これは後日に気がついたのだけれども、娘は両手マスカケの手相の持ち主である。確かに、きっと強運✊

そして娘は吸引分娩で誕生した為、頭血腫になっており、予定では完治まで2ヶ月かかると言われていたが、1週間ほどでほぼ腫れは引き、産院のみなさんを驚かせるほどだった。ここでも持ち前の生命力の強さを発揮。

生後2日目から力一杯上手に乳を吸う我が子は、想像なんて遥かに越える愛おしさだった。破水した日の朝に病院に向かう途中に見た朝陽と出産に立ち会ってくれた夫が涙しながら生まれてきたばかりの娘にずっと話かけていたことをきっと私は忘れないだろう。

娘へ。ようこそ、こちらの世界へ。これからどうぞよろしくね。

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