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介護施設の管理者に転職を考えている方へ

こんばんは!

題名の通り、今日は介護職へ転職したい方。

特に管理職に転職したい方へ向けての記事を書きたいと思います。

まずは私の経験から。


・機能訓練型デイサービスに8年勤務

・そのうち管理職経験は約4年

です。

介護系は大まかに入所型(特養や有料老人ホーム。その場所に住むが前提)と通所型(デイサービスなど、家から施設に通う形態)に分かれます。

その内私は通所型のデイサービスの生活相談員から施設長を経験しましたので福祉の仕事の良い点と嫌な(辛い)点に分けてお話しします。


◆良い点

・ご利用者様からの「ありがとう」が頂ける。

→対人間なので、やはり一番は感謝されることが一番のやりがいでした。しかも自分ではなんでもないこと、例えばサービスに無い携帯電話の操作方法を教える等もご利用者様からみたらありがたいことであり、感謝される行為になります。そういった面でも人の役に立ちたいという方は向いていると思います。

・介護福祉士を始め資格制度がある。

→福祉には代表的な介護福祉士を始めいくつか資格があるので、それを取得することによって給料や信頼が変わります。ただ私がいた施設はまさかの資格取得制度もなく取得しても手当もなかったので、施設によって異なりますね。

・転職の際に有利

→一回福祉の仕事について資格取得すると、その職場が嫌になって転職したい場合いくらでも転職できます。いわゆる潰しが効く職業です。むしろ未経験でも全然取ってくれるところが多いですが未経験者より良い条件で転職できます。

・運営が学べる

→施設の管理者として数値管理から人材育成、ケアマネージャーへの営業、在庫管理、行政対応等々、本当に様々な仕事を経験しました。外部環境を把握し自施設の強みを活かした運営をする、など経営目線の運営が身につき、私個人としてそういった面はとても好きだったので勉強になりました。


◆嫌な(辛い)点

・認知症の人の対応が辛い、、、

→やはり認知症の方の対応はきついです。それが病気だとわかっていてもきつい。もちろん丁寧かつ優しく対応していましたが、まだ職員だけでなく他のご利用者様の迷惑になってしまいそれがクレームにつながったりなど、本当きつかった、、、。

様々な対応を試みますが、末期の方はもう忘れてしまうのでどうしようもないことがあります。

認知症の方にも根気強く、そして優しさを持って接することができる人が向いています。


・福祉は関係者が多過ぎる

→これは管理者としてですが、関係者(お客様)が多く、その分諸連絡が多くここの調整がとても苦心しました。

一般の職業、喫茶店経営を例に取りましよう。お客様といえば来店されるお客様だけです。もちろん仕入れ先の業者やネット販売など関係先はいくつもあると思いますが、介護の場合はそのお客様の後ろが多いんです。

ご利用者様→ご家族→ケアマネージャー

何か了承を得る必要があるとき、例えば加算を取得する際は覚書を頂く必要があります(新しいサービスを行うのでその分料金を上げますよといった際)。

ご利用者様だけでなくそのご家族、そして担当のケアマネージャーにも連絡を取り、了承を得なければなりません。

さらに介護保険制度の上での運用なので諸手続きがたくさんあり忙殺されます。

加えて、これはどの職種でもですが部下や上司に板挟みもあり本当に人間が嫌いになってしまいました(今はだいぶ回復してますが)

こういった具合でかなりの折衝能力が必要になりますので、その辺りが苦痛にならない、むしろ得意だという方は向いているかもしれません。


・緊急対応、転倒事故の怖さ

→最後に一番のきつい点、緊急対応や転倒事故です。

介護施設なので体調の急変に立ち会う頻度が普通の職種より圧倒的に多いです。その際にパニックにならず、マニュアルにそいながらもその現場で最善の行動を取ります。

転倒事故も然りです。介護施設での拘束は基本NGな為、どんなに注意しても転倒は起きます。どんなに立つ時は教えてくださいねと言っても、急に立ち転倒する方はいます。そして骨折します。

詳細は避けますが、私も以前管理者をしていた施設で転倒による大きな事故があり、そのかたは後遺症が残ってしまいました。

その際の責任者は施設長です。

謝罪から定期的なお見舞い、そして最後は慰謝料の交渉など。もちろん会社がバックアップしてくれたりエリアマネージャー等の上が対応する場面も多いと思いますが、現場の責任者としてそれ相応の責任は負います。

私個人的にはこの点が一番きつかった。

正直な話、命を預かる場所として、責任者として、せめてもうちょっと給料上げて、、、と切実に思っていました。

会社によっては十分な給料が出るところもあるかもしれませんが、介護は介護保険法に則っての運営。収益も介護保険法に則っての金額なので基本天井があります。その中で高額な給料を出すのは経営的に確かに難しい話。

社会保障費の問題も取り沙汰されている昨今。介護士の給料改善の動きはありますが、平均的なサラリーマンの収入に比べると中々厳しいのが現状です。



色々書きましたが、要は自分に合っているかどうか、だと思います。

私は基本的には楽しく仕事できていましたが、上記の嫌な部分に加え会社そのものに将来性を感じることができず、今転職活動をしています。

福祉の仕事は人の役に立てる素晴らしい仕事だと思います。

どうかあなたが苦しまず・病まず、楽しい・やりがいのある仕事に就けますように。

この記事が少しでも参考になれたなら。

自分に合った仕事に就けるよう、一緒に頑張りましょう!!

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