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「『 折り紙マスク 』の箔押し」

こんにちは、現場の前田です。

今回ご紹介するのは、和紙でできたマスク、その名も 『 折り紙マスク 』 です! コンパクトに折り畳まれた状態では、マスクだとは想像できないような形ですが、ひとたび広げれば美しい伝統的な折りの形が広がるマスクになります。

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こちらのマスクを開発されたのは、株式会社ペーパーパレードのアーティスト・タイプデザイナーの和田由里子さまと、 クリエイティブディレクター・プリンティングディレクターの守田篤史さまのお二人です。

マスクが当たり前になった今の生活のなかで、人々が 「 ハレの日 」 のエチケットとして身につけるための和紙製マスク。

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コスモテックはこの 『 折り紙マスク 』 製作メンバーの一員でもあります。
そして今回、光栄なことに、折り紙マスクのラインナップに前田のセレクトバージョンも入れていただくという機会をいただきました!


前田セレクトに使用した用紙は、以前noteでもご紹介させていただいた、福井県 越前和紙の山伝製紙株式会社さまの 「 カミだのみ 」

薄く青みがかった和紙は人工酵素と銅イオンの力で消臭、 抗菌作用があると言われています。


加工は ①箔押し加工・②デボス( 型押し )加工・③抜き の3工程です。

前田セレクトの箔色は KURZ の ALUFIN MATT というマットシルバー箔を使用し、折り目の部分を箔押し+デボス( 型押し )加工を行いました。

動画提供 株式会社ペーパーパレードさま より


箔押し、デボス加工は折り目としての機能をもたせるため、折りやすいよう圧を強めに押しています。ここで特に注意した点は、見当合わせ( 位置合わせ )です。

折り紙マスクの名の通り、折ることで形となるマスクのため、箔押しの折り目位置とデボスの折り目位置、そして抜きの際の耳ひもの通し穴の位置がしっかりと合っていなければなりません。少しでも位置がズレていると綺麗な形にならないためです。

守田篤史さま( ペーパーパレード )より
山折の部分に箔押しを施し、谷折り部分には型押しを施すことで折りの工程のガイドの役割も果たす設計となっております。コスモテックから次の加工会社へ行く時に繋げる 『 思いやりのバトン 』 でもあります。


工程ごとに細かな調整を行いながら加工をおこないました。

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折り目の部分のみに箔押し加工をすることで、シンプルな表現でありながら、マスクを広げれば伝統的な折りの美しい形をひきたたせ、折り畳めば、側面が天金加工を施したかのような高級感を演出します。

前田セレクトは 「 カミだのみ 」 の薄い青色にマットシルバー箔を合わせ、さわやかな華やかさと高級感を出しています。


是非、皆さんもお手に取ってみてはいかがでしょうか。


和田さま、守田さま、この度はコラボレーションさせていただく、貴重な機会をいただきましてありがとうございました!

- Credit -
Creative Director : 守田 篤史 ( Paper Parade )
Product Designer : 守田 篤史 ( Paper Parade )
Designer : 和田 由里子 ( Paper Parade )

[ Production Team ]
Paper : 山伝製紙株式会社
Processing : 有限会社コスモテック


『 折り紙マスク 』 について( もっとくわしく )
こちらのホームページをご覧ください ➡ http://origamimask.paperparade.tokyo/


【 箔押し加工 】

有限会社コスモテック 現場リーダー 前田瑠璃
〒174-0041 東京都板橋区舟渡2-3-9
TEL:03-5916-8360 / FAX:03-5916-8362

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