見出し画像

「美術大学から箔押し印刷会社へ」

こんにちは。現場の前田です。
今回は私 前田と箔押し印刷会社 コスモテックとの出会いについて書かせていただきます。

出会いのきっかけは、コスモテックのブログ 「 ようこそ! 行列のできる 『 箔押し印刷工房 』 へ 」 でした。 先日はこのブログのタイトルについて青木(コスモテック)が note へ記事を書いたばかりです。


出会いは偶然。美術大学3年のある日。

私とコスモテックのブログとの出会いは、私が美術大学に在籍していた頃までさかのぼります。その頃の私が興味があったことは 「 手仕事 」 でした。

それはちょうど大学3年の頃、私は自分の将来のこと、就職のことなどを考え、手仕事が活かせる仕事についてネットサーフィンをしていました。そんなある日、 偶然目に飛び込んできた 「 ようこそ! 行列のできる 『 箔押し印刷工房 』 へ 」 という、すごい自信満々なタイトルのブログを発見したのでした。

それはもう衝撃的でした。

無題

コスモテックのブログは昔も今も変わらない佇まいを維持している
http://blog.livedoor.jp/cosmotech_no1/


「 行列のできる? どんな印刷工房だ…? 」

とブログを読んでみると、『 箔押し 』 という加工をする工房らしいということが分かりました。 会社の名前は 「 有限会社コスモテック 」 。

私はその当時 「 金箔 」 は知ってはいましたが、『 箔押し 』 がどういうものなのかはあまり知りませんでした。コスモテックのブログを読み進めていくと 『 箔押し 』 というのは本の表紙やレターセットなどに加工されている 「 金色に輝くアレか! 」 ということが分かり、初めて箔押し加工というものを認識したのでした。

カッコつけない素の魅力と本来のあるべき姿

コスモテックのブログには、今までコスモテックが携わってきたすてきな製作物・おもしろい加工の紹介や 「 箔押しの匠 」 と呼ばれる笑顔の職人さんの写真がたびたび登場するなど、度が過ぎるほどのたくさんの情報で溢れ返っていました。

画像2

コスモテックのブログを見つけた時、私にとって
最もインパクトのあった(今もある)写真がこちら


しかし、コスモテックについてもっと知りたいと思いネット検索しても、ホームページが存在しないのです。 これには当時 私は本当に驚きました。当時、コスモテックの情報が得られるのは唯一、加工所感満載のブログのみだったのです。

私は興味をそそられてブログをより深く読み進めていきました。
加工のくわしい紹介や、お客さまへの向き合う姿勢、箔押しの匠の言葉の数々から私の中にひしひしと熱い思いが伝わってくる、熱い何かが自分の中から込み上げてくるのを実感しました。ブログを読めば読むほどに、コスモテックに興味がわき、そのカッコつけない素の魅力に惹かれていったのです。

画像3

コスモテックの門をたたく

「 私も箔押し加工をやってみたい。コスモテックで働いてみたいな。 」 と思った時にはすでに遅く、ブログの 「 最後の弟子をとりました 」 という記事の投稿を見つけてしまいました。ちょうど就職活動が始まっていた私はあきらめざるを得なかったのでした。くやしかったです。

大学を卒業した私は別の会社に勤めました。その後、転職する際にハローワークで就職先を探していたところ、偶然、コスモテックの求人情報を発見! 「 え? あのコスモテックだよね?? 」 何度も何度も自分の目を疑いました。

憧れていたコスモテックが、このタイミングでふっと現れたのです。

「 これは絶対に挑戦せねば! 絶対に入りたい! 」 と強く思いました。

美術大学時代にコスモテックのブログと出会った時の衝撃が鮮明によみがえりました。すかさず求人に応募し、コスモテックで働くことになりました。入社後しばらくしてから聞いた話ですが、私がコスモテックに応募した時は、丁度募集を締め切ろうとしていたところだったそうです。

ギリギリのところで滑り込み、しかも採用された…
これはコスモテックとのご縁があったということではないかと、ものすごく嬉しく思いました。

画像4

クラムボン 原田郁子さまの加工立ち会い時
私が箔押し加工するのを見守る箔押しの匠 佐藤


青木がブログを開設してから現在まで17年もの歳月をかけ更新し続けてきた、加工所感溢れる、熱のこもったブログ 「 ようこそ! 行列のできる 『 箔押し印刷工房 』 へ 」 が、私と箔押し印刷会社 コスモテックを繋げてくれたように感じました。

巡りめぐること

私は現在、コスモテックの note の記事を書いては更新しています。


青木が昔も今も地道にブログを更新し続けてきているように、です。
「 前田、 note の記事書いてみなよ。文章書くの苦手かもしれないけれど、きっとプラスになるよ。やってみると実はおもしろくなるかもしれないよ。 」 ときっかけをくれたのは青木でした。

最初は文章を書くことにとても苦労した私ですが、note の記事をこうして書き続けることでだんだんと自信がつき、読んで下さった方からの反響も大きな支えになっていると感じます。

「 やってみよう。挑戦してみよう。 」
と思えて本当に良かったと実感しています。

美術大学時代に勉強したデザインも、毎日の仕事で向き合っている加工も、そして、 note の文章を書くことも、一見すると異なることに思えますが、見つけること・つくりだすこと・形づくることの難しさや、お客さまや協力会社の皆さまなど届ける相手が必ずいる、ということが共通しているように思います。

画像5

私がデザインと加工の両方で関わらせていただた台湾からのお仕事
2色の箔押しの位置合わせを念入りに確認


コスモテックに加工立ち会いにお越しくださったお客さまからのひとこと、お問い合わせのメールの中にも 「 note の記事読んでいますよ! 」 「 更新を楽しみにしています! 」 と言っていただく機会が増えてきました。

私の書く note の記事を偶然見つけ、読んでくださった皆さまがコスモテックの箔押し加工に興味を持ってくださるように、また製作・加工をお任せくださったお客さまの信頼を得られるように……

こつこつと、一歩一歩、今後も進んでいければと思っています。

大学時代から愛読していた 「 デザインのひきだし 」
その表紙加工の仕事を私がお手伝いさせていただけるとは今でも夢のよう


私がコスモテックのブログ 「 ようこそ! 行列のできる 『 箔押し印刷工房 』 へ 」 と出会えたように、私の書くコスモテックの note を、まだ出会えていない別の誰かが読んで、「 コスモテックで箔押ししたい 」 「 コスモテックで一緒に仕事したい 」 と思ってもらえるように。そんな瞬間をいつの日か私自身が味わえる日が来ることを想像することもあります。


美術大学時代に偶然出会えたコスモテックのブログ。
私は今、コスモテックで働き、コスモテックの note を更新しています。
初心を忘れず、続けることの難しさ、大切さと向かい合いながら。



【 箔押し加工 】

有限会社コスモテック 現場リーダー 前田瑠璃
〒174-0041 東京都板橋区舟渡2-3-9
TEL:03-5916-8360 / FAX:03-5916-8362

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?