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箔押し加工所コスモテック 現場リーダー 前田瑠璃

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女子美術大学卒業。ものづくりへの熱い思いを抱いてコスモテックに入社。箔押しの匠 佐藤勇のもとで箔押しを1から学び、2019年4月コスモテックの現場リーダーに就任。 加工のお手伝… もっと読む
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2019年6月の記事一覧

「ハイピカの上にレインボー箔」

こんにちは、現場の前田です。 前回の記事では、「 猫町 」装丁展で石間淳さまよりご依頼いただいた、萩原朔太郎の小説『 猫町 』と、小説を元にした山川直人さまのマンガ版『 猫町 』を一冊に収録した本の表紙の加工について書かせていただきました。 今回はなんと、その第二弾! 10人の装丁家の中のもうお一方、新井大輔さまの『 猫町 』の表紙をお手伝いさせていただきました。 同じ作品を、別のデザインで、二度もお手伝いさせていただけるとは! とても光栄でございます!! この『

「箔押しの金属版にダメージを加える」

こんにちは、現場の前田です。 こちらは私がおこなってみた箔押し実験です。 この実験をおこなったのは、PAPIER LABO. の江藤さまから依頼された加工をお手伝いをさせていただいたことがきっかけとなっています。 江藤さまからご依頼頂いたのはデボス( 型押し )加工でした。 このデボス加工に使用した版、凸状になっている版のキワの部分をなだらかにされたいということで、なんと江藤さまはご自分の手で、ヤスリなどでゴリゴリと削られてできた版を、加工に使用したのです! 自分で版

「泥銀箔の上にホログラム箔」

こんにちは。現場の前田です。 今回は、ブックデザイナーの石間淳さまからのご依頼で 『 猫町 』 の特装カバーをお手伝いさせていただきました。 この 『 猫町 』 は萩原朔太郎の短篇小説 『 猫町 』 と、それを原作にした山川直人さまの漫画版 『 猫町 』 を一冊に収録した本で、2019年7月1日から始まる企画展、「猫町」装丁展( 7月14日まで開催 )にて、10人の装丁家による10通りの特装カバーで展示、販売されます。 「 猫町 」装丁展 萩原朔太郎×山川直人 2019

『 深海魚 』 ZINE 発行

この度、コスモテックの営業 青木と現場 前田がタッグを組み、『 青木前田 』 という( そのままの )ユニット名で 『 深海魚 』 というタイトルのZINEを刊行します。 ◎ 気になる内容は?前田が使い捨てカメラを使用してずっと以前から密かに撮り溜めてきた、シールの廃材( シール製作時に出るごみ )の写真を集めた、一風変わった写真集です。 お客様にお納めしているシール製品製作の裏側では必ず廃材が生まれています。使用するシール材・インキ、シールの形状、デザインによって、この