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はじめてのラブレター

今でもよく覚えている。
初めて女の子に手紙らしきものを
書いたのは中学1年の時。
小学4年生の頃から好きだった
1学年下の初恋の彼女だった。

その子とは夏休みの自由研究の発表会で
一緒になった時にはじめて意識した。
その後、学年は違うけど、
何かと一緒になる機会があって
僕には気になる存在になっていた。
でも、告白も何もできなかった。

それから4年経ち、中学校で一緒になった。
その時に意を決して、
彼女に手紙を書こうと思い立った。
だけど、上手く思いが書けない自分が
情けなかった。
誰も想いの伝わる手紙の書き方なんて
教えてくれなかったから。

それで仕方なく詩を書いた。
といっても詩も書き始めた頃で、
今から考えると恥ずかしいったらありゃしない。

結局、返事は来なかった。
これで初恋も終わりかと思ったけれど、
この思いは中学2年の秋までずっと続いた。
恥ずかしいけれどあの時代が懐かしい。


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