予兆の音

深々と潜り込むココロの中で
駸々と過ぎる歳月
ゆれ動く心身が衰弱の淵にいる

誰にも話せないでいた記憶が
津々とよみがえる
意識したわけではない

夜中にゆれる窓の外で
夏の風が騒いでいる
何を語るのか叫ぶのか
深々とはほど遠く窓を通してくる

予兆は静かな時の中で始まらず
たいていは不気味さを連れている
ココロの一番弱い部分をゆさぶる音
眠りを通して何かを告げに来た


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