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風の記憶、時の雫

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note をはじめてみようと思う。 秋晴れの空を眺めていたら、風がやってきて、 そのときにふと思ったわけです。
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2017年4月の記事一覧

花時雨

花疲れのあなたの 背中をぬらして ほそいあめの歩道橋 すこし後を追うわたしは 巻き戻せない時計を すこしうらんでる 手をのばせば届くはずの ぬれた背中を見ながら 花がすみを掃くようなあめで なみだをごまかしてる 明日になれば 季節が進んだことを 花筏が教えてくれるでしょう わたしが歩いた道にも 脱いだ花衣のように 重なり合った花びらが 貼りついているでしょう 花時雨はやがて花の雨に ひとひらふたひら あなたの背中に貼りついた 花びらはわたしね 駅に続く歩道橋には 花の道ふたつ

さくら流るる

さくら流るる 雨あがりに高く 澄みわたる空 さくら流るる 雨にも散らず 枝にしがみつ さくら流るる うねりしなりも 涼しい顔で さくら流るる 抜きわたる風 今このときを 今このときに ここで咲くらむ ここで散るらむ