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風の記憶、時の雫

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note をはじめてみようと思う。 秋晴れの空を眺めていたら、風がやってきて、 そのときにふと思ったわけです。
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2016年4月の記事一覧

風がさわぐ

風がさわいでる ぼくのずっと上の空の下で 風にゆれている ぼくよりずっと高い木の上で 風がさわいでいる 13時40分の風がふいてきた 4月29日13時40分の風がやってきた 2016年4月29日13時40分の風だ この時の風はこのときのものだ 同じ風はふいてこない 同じ風はやってこない その風を新葉の枝がつかみうねる 背筋をのばし見上げた目線の高い空で 雲はお昼前にはどこかにいった ビッグウェーブの風にのって 巧みにサーフィンをするように 風がさわいでる 風はいつだっ

ずっとずっと



あめがふってくると
 「おそらがないているよ」という
 じしんがおきると
 「じめんがおこっているよ」という
 そしてきまって
 「ねえ、どうして?」という 

ぼくにもこたえはわからない 

かぜがふいてくると 
「なにかはなしてるよ」という 
ひがさしてくると
 「おひさまわらっているね」という
 そしてきまって
 「ふふふっ」とわらう 

ぼくもつられてわらってみせる

 そらはどこまでもつながっている
 そらにさかいめはない

 かぜはきまぐれにふいてく