マガジンのカバー画像

風の記憶、時の雫

1,255
note をはじめてみようと思う。 秋晴れの空を眺めていたら、風がやってきて、 そのときにふと思ったわけです。
運営しているクリエイター

2015年7月の記事一覧

二つの時間

海で生まれた風が 季節を語るのに言葉はいらない 山で生まれた雲に触れるだけでいい なつかしい日差しの中で ふるさとの便りがやってくる いつもぼくを忘れない 遠く離れていても ふるさととぼくはつながっている 風が思いを届けてくれる 頭の上を 雲が高速で流れて行く 早く伝えたいのだろう ふるさとの夏がやってきた 二つの時間が重なる 二つの時間が共鳴する そしてぼくは安堵する