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なぜ毎年決まった時期に流星群が見られるの?流星群の発生のメカニズムから解説します

こんにちは!
コスモ女子のかんなです。

天体観測が趣味な私は天体イベントのニュースをチェックすることを日課にしています。

2022年で話題となったことといえば、442年ぶりの皆既月食が大きく取り上げられました。
今回の月食のほかにも、日食や流星群がニュースに取り上げられることがあります。

この中でも、流星群はニュースに頻繁に取り上げられるように感じたので、流星群がどのくらいの頻度で地球にきているのかなどについて興味を持ちました。
今回は、「流星群とは何か」「どうして地球に来るのか」について、調べた内容をご紹介します!


流星群とはなにか?

「流星群」と言われて何をみなさんは想像しますか?

私は、夜空にたくさんの星が降る光景を連想したり、「流星」というのだから結構大きな飛来物が降ってきているのではないかと想像したりしました。
実際に調べてみたところ、「流星群」は、『宇宙空間にある直径数センチメートル以下の小さなチリの粒が地球の大気に飛び込み、大気や衝突により気化したチリの成分が光を放つ現象』だということです。

私が想像していた、「流星群」=「たくさんの隕石が地球に降り注ぐ」というものではなかったことが意外なことでした。


「流星群」はチリの粒の密集帯を地球が通過するときに起きます。
ほぼ平行に同じ方向から地球の大気に飛び込んでくるため、地上から見ると星空のある一点から放射状に星が飛び出すように見えるので、「流星群」と呼ばれるようになったとのことです。

また、「しし座流星群」など、流星群には星座の名前がつけられていますが、これらは地上から見た時に流星群が起こる方向が星座と一致していることから命名されているようです。


流星群が毎年起こるのはなぜ?

流星群のうち、毎年見られるものは「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」です。
これらは総称して三大流星群と呼ばれており、条件が良いときには1時間に100個以上もの流星が見られることもあります。

では、なぜ定期的に「流星群」を見ることができるのでしょうか?
これは、「流星群」が発生する原因となるのが彗星で、その動きが密接に関わってきます。

彗星はチリの粒を放出しながら公転しており、その軌道上にはチリの密集帯をつくります。
このチリの密集帯をつくる彗星と地球の公転軌道が交差している場合、地球は約1年ごとにこのチリの密集帯を通過するタイミングでチリの粒が地球の大気に飛び込んでくるため、流星群は毎年決まった時期に発生するのです。


まとめ

今回は流星群について、起こる仕組みと定期的に発生する理由について紹介しました。
毎年決まった時期に「流星群」が見られるのは地球と彗星が密接に関わっているということで、より天体イベントについて知っていきたいと思うきっかけになったら幸いです。
国立天文台の公式HPでは様々な天体現象の予定が掲載されておりますので、今回の記事で興味を持たれたら、ぜひ見てみてください。

コスモ女子では、宇宙に関する知識を記事にしたり、イベントで紹介したりしています。
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