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【コスモ女子勉強会】知らなかった!宇宙のゴミの影響と未来のための対策

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第10回【宇宙×女子イベント】〜未来の宇宙利用のために!秒速7kmを超える宇宙ゴミ(デブリ)問題に挑む〜宇宙環境を守るための大掃除〜


2020年10月20日にコスモ女子のオンライン勉強会が開催されました。

わたしたちコスモ女子は、株式会社KanattaがSDGs5番目の目標である「ジェンダー平等の実現」をミッションに掲げ、「宇宙を身近な存在に」をテーマに発足した女性コミュニティです。

宇宙に関する専門的な勉強会から、宇宙がちょっぴり気になる初心者でも楽しめるイベントなどを定期的に開催しています。
宇宙に興味がある女性のキャリア形成、ビジョン実現を応援し、たくさんの女性が業界で活躍できる場を増やすことを目指しています。


今回の勉強会は、横浜国立大学准教授の樋口丈浩(ひぐちたけひろ)先生をお招きし、宇宙ゴミ(デブリ)問題の現状と、今後も宇宙開発を継続して行うための取り組みについて、たっぷりお話をうかがいしました。


【はじめに】

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樋口先生は、現在横浜国立大学環境情報研究院の人工環境と情報部門において、航空宇宙工学・飛行力学・誘導制御・航空宇宙ロボティクスを専門分野とし、日々教鞭をとられています。

笑顔の素敵な樋口先生、難しい専門用語も誰にでもわかりやすく説明してくださり、どんな言葉もスッと入ってきてワクワクが止まらない時間でした!

今回の勉強会を通して何よりも感じたのは、「世界は地球だけでなく、宇宙まで広がっている」ということ。


【宇宙ゴミ(デブリ)の成り立ちと現状】

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そもそも宇宙デブリがなぜ発生するのかというと、「運用が終了した人工衛星や人工衛星の部品や破片」が回収されず、そのまま宇宙に漂うことで「ゴミ」となってしまうことがほとんど。
1957年の人類初の人工衛星が打ち上がったときは0。その後続々と人工衛星やスペースシャトルなどが打ち上がり、デブリの数も蓄積されてしまったのです。

現在追跡できているデブリの数はなんと、22,300個!
こんなに多いと思いませんでした。それが地球の周りをグルグル回ってるなんて。
地球に害はないのか?と思いましたが、実は大気圏に入ると燃え尽きてしまいます。


では宇宙デブリの増加を防ぐにはどうしたらいいのか?除去できるのか?

【未来のために!宇宙デブリの除去計画が進行中】

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宇宙デブリの除去の方法として、以下2種類の方法が現在計画されています。
・ミッション後の軌道離脱(PMD)
・軌道上デブリ除去(ADR)

PMDは、ミッション期間の終了した衛星が、みずから有用な軌道から離れる動きのこと。
ADRは、軌道上デブリ除去といい、ターゲットとなったデブリを捕獲する方法です。
ただ、「デブリの除去もそう簡単なものではない」と樋口先生。
捕獲すべきデブリは、近づいてみないと大きさや重さ、動きなどの情報がわからないこと、とらえきれるかもわからない難しさがあるといいます。

宇宙業界では日夜、ロボットアームを作成したり、網で捕縛をしたり、宇宙ゴミを削減するために様々な方法を模索中です。
そんな計画をこれからどんどん実現させていくことで、未来の宇宙開発につながります!


【さいごに】

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コスモ女子は宇宙に関わる一員として、「人工衛星打ち上げ」という華々しい側面だけでなく、活躍の場を提供してくれている”宇宙”の環境保全にも責任を持つ必要がある、ということを心に刻み込む時間となりました。
樋口先生の圧倒的な知識量と宇宙に対する熱い想いに触れ、身が引き締まると同時に、日本から宇宙業界を発展させていくことにとてもワクワクしました!

次回11/24には、”【宇宙×女子イベント】自宅にいながら宇宙旅行!?~宇宙と旅行が好きな女子交流会~”をテーマにイベントを開催いたします。
宇宙ビジネスを展開している企業の活躍により、今まで遠い存在だった「宇宙旅行」が手の届くところにまで来ている時代。
12月に開催予定の”バーチャル宇宙旅行体験イベント”に向けて、交流会では宇宙旅行に対するイメージの意見交換や、イベント告知の方法など、宇宙大好きなみなさまと一緒に語りつくせたらと思います。

◆こんな方にオススメ
・なんとなく宇宙に興味のある方(初心者大歓迎!)
・旅行好きの方
・ちょっと新しいことを勉強したい方
・宇宙好きの女性との繋がりが欲しい方
・宇宙に詳しい方


ぜひご友人と一緒にご参加ください。
イベントの詳細
https://peatix.com/event/1675281/view


【コスモ女子SNSのご案内】

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