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【コスモ女子勉強会】ICT技術で宇宙の可能性に挑戦!

【宇宙×女子イベント】「今注目の宇宙ベンチャー創業者が語る!~ICT技術(XR、ロボット、AIなど)を利用した宇宙体験で伝えたいこと~

2020年12月1日にコスモ女子のオンライン勉強会を開催しました。

前回は、"天体観測からみる宇宙の世界"をテーマに宇宙好き女子が集まる交流会を開催しました。(前回イベントの様子はこちら

今回の勉強会には株式会社amulapo(アミュラポ)の田中克明社長をお招きし、無限の可能性を秘める宇宙に対して、ICT技術による取り組みについてたっぷりお話をうかがいました。


今注目の宇宙ベンチャー企業、amulapo

株式会社amulapo(アミュラポ)は、2020年2月設立の宇宙ベンチャー。

設立から1年未満の間に、NHK BS8Kの番組「人類未踏 火星への旅」の3DCG映像の制作に協力。衛星データから復元した世界最高峰の解像度でリアルな火星の映像を届けることに成功しました。

また、今年9月には、宇宙を楽しく学べるオンラインアカデミー「サイエンズ」がYahooニュースに取り上げられるなど、まさに今注目の企業。
若手の研究者の共に、宇宙と日本の科学技術の未来のために大躍進中です。

代表の田中社長は、XR、ロボット、AIなどのICT技術を利用した宇宙体験を通じ、日本の科学技術を再考したいという想いでamulapoを創業されました。


宇宙開発を身近に!amulapoを立ち上げたきっかけ

田中社長は3年前に大学院を修了、ロボット工学で博士号を取得されたまさに「ロボット博士」。
株式会社amulapoの社長として業務を行うかたわら、株式会社ispaceのエンジニアとして月の探査ロボットの研究開発も行っています。

ロボットの研究開発で感じる「モヤモヤ」が、田中社長をamulapoの起業へと駆り立てました。

「これだけでは市場は中々大きくならない。」

普段は何気なく見ている星たちは近くにいるように感じるのに、宇宙開発となるととても遠くになる。他人事のように感じる。
それがイヤだったと語る田中社長。

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転機となったのは、日本HPが開催する「火星に100万人がすむ都市のアイデアコンテスト」への参加。
高校生ともタッグを組み、コンテストで優勝、「初めてVR・可視化技術と宇宙のコラボレーションに触れ、大きな可能性を感じた」と言います。

海外に比べ、日本ではまだまだ遅れていることを実感。
「自分たちはここでVR・可視化技術を通して形にしたものがある。だったら、そのまま進めていこうじゃないか!」
この想いが、amulapo発足のきっかけになりました。


amulapoの役割は、「わかりやすく伝える」こと

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事業を進めていく上で、「技術をわかりやすく伝えること」を大切にされている田中社長。
宇宙=難しいというイメージが先行し、そのまま社会に浸透している宇宙業界。
「しっかり発信していくこと」が大事であり、そのために分かりやすく技術を伝えていくことが重要であるといいます。

それに一役買うのが、VRのような可視化技術。
ICT(XR・ロボット・AI)技術を利用した、アミューズメントコンテンツ制作を強みとしているamulapoは、さまざまな企業とコラボして宇宙の魅力を伝えています。


宇宙開発の流れを変えたい

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「宇宙開発の流れを変えたいという想い」を持って仕事をされている田中社長は、、ひとつひとつ着実に宇宙開発を進めていくことに加え、人々の共感を得ることも大事にされているそう。

現在は衛星データの開発や月面開発を進めていき、まずはバーチャルで火星に100万人の都市を!その先には「リアル」で火星に100万人の都市をつくるという目標を描かれています。

バーチャルは、自由な発想・アイデアでデザインを描き、形にすることができる。想いを形に、理想を現実にしていく田中社長の活動はとても魅力的で、「宇宙はもっと自由で良い!」と感じることができる時間でした。

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amulapoはバーチャル技術を駆使して、宇宙で行うスポーツの提案も行っています。今回は宇宙ゴルフについてお話を伺いました!
今まで無かったスポーツを生み出していき、既存のスポーツの形までも変えていける、無限の可能性が宇宙にはあるということで、どんなスポーツが生み出されていくのか今からワクワクが止まりません!

さいごに

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2020年10月からは「宇宙を体系的に学ぶ」ためのコンテンツを提供されていることに加え、官公庁と連携した宇宙コンテンツの制作を手がける田中社長!
コスモ女子が挑戦している、人工衛星打ち上げプロジェクトにも共感してくださり、映像制作のご支援をいただきます。

田中社長はじめ、amulapoのみなさまが取り組んでいるICT技術を利用したコンテンツの提供は、「体験を通して楽しく宇宙を知ってほしい」という熱い想いが込められており、宇宙に興味を持つ人材が次々と育っていく土壌になっていくことを実感しました。

ICT技術の発展により、SF映画のように考えていた宇宙が本当に現実のものになろうとしていること。そしてamulapoのみなさまが自由・柔軟な発想で描かれている今後の展望に、コスモ女子一同刺激を受けた時間でした!

コスモ女子では、宇宙が大好きな方から、宇宙に少し興味が出てきた方まで、多くの方に宇宙の魅力をお届けできるよう、今後も幅広く宇宙にまつわるイベントを開催・発信していきます。

次回12/15(火)には、"2075年の宇宙を先取り!自宅でバーチャル月旅行を体験しよう"をテーマに交流会を予定しています。

ぜひ、お気軽にご参加ください。

女性中心のチームで人工衛星を打ち上げる!
宇宙に興味のある女性の皆さん、コスモ女子として一緒に盛り上げていきましょう!

【イベントの詳細】
https://peatix.com/event/1708857/view

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【講師プロフィール】

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田中克明(タナカカツアキ)氏
@amulapo代表取締役/月面探査車の開発(ロボティクス)/経産省ELPIS NEXT 理事/航空宇宙委員 TECHNO-FRONTIER

茨城県取手市出身のロボットの専門家。早稲田大学高西淳夫研究室にて博士(工学)を取得。
2018年(合)Yspaceを共同で創設し、共同代表として主に経営や開発の戦略部分を担当。
いばらき宇宙ビジネス創造拠点プロジェクトの補助事業に採択され、東京・茨城を拠点に活動。
宇宙XRの技術を用いて、宇宙開発を加速させることを目指す。
その後、XR、ロボット、AIなどのICT技術を利用した宇宙体験を通じて、日本の科学技術を再考したいという想いでamulapoを創業。
民間で宇宙開発を進める企業の月面探査車のモビリティ設計エンジニアでもあり、早大招聘研究員として研究も続ける。
これまで不整地移動ロボットの研究に従事し、40件を超える論文・論文集を公開の他、ハードウェア設計やロボット制御に関する特許を取得、設計したロボットが製品化。その他、文科省の博士課程教育リーディングプログラム、WASEDA-EDGE人材育成プログラム、日本学術振興会特別研究員、イタリアのBiorobotics InstitueでのsubCULTron(国際プロジェクト)、月面探査レース(HAKUTO)などを経験。河合塾で6年間にわたり大学受験生の進学指導や個別指導をした教育経験ももつ。

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