見出し画像

月の満ち欠けから分かること~緯度や夜の時間を知る方法~

コスモ女子ライターのアンです。

宇宙に関するコラムを毎週紹介させていただいていますが、今回のテーマは「月」。
日本では一番キレイに見える秋の満月は「中秋の名月」と呼ばれたり、アメリカでは4月の満月を「ピンクムーン」と呼ぶそうです。

日常生活で出てくる機会も多く、文化的にも大きな影響を与えている「月」を見る機会は、
宇宙好きの皆様は特に多いのではないでしょうか。

今回は月に関する知識について紹介します。


最近、あなたが見た月はどんな形をしていましたか?

例えば、日本で「右半分が光っている月を南の空に見た」
という場合、あなたが月を見たのは日没後すぐということがわかります。

実は、月がどちらから欠けていくかによって、「南半球と北半球のどちらにあなたがいたか」がわかり、「どのような形の月を、どの方角に見ていたか」で、月を見ていた時刻が分かります。

今回は、月を見るときのちょっとした豆知識を紹介していきます。


北半球と南半球では月の満ち欠けの報告が逆!?

月は公転周期29. 5日で満月→新月→満月に満ち欠けをしていきます。
地球から見ると、月が太陽光を浴びる側が光り、反対側が暗く見えます。

そして、北半球での満ち欠けの順番は、下記のようになります。

北極から見て、月は反時計周りに地球を公転するので右側から満ち欠けするように見えます。
北半球では
【月は右から欠け、右から満ちていく】
ように見えますが、
南半球では
【月は左から欠け、左から満ちていく】
という全く逆の満ち欠けをします。

このため、月の形も北半球とは全く反対になるとのことで、同じ月を見ていても自分のいる場所によって見え方が変わってくるのです。

月の満ち欠けで、見える時間帯が決まっている

次に、月の満ち欠けと夜空の位置で、時間をどうやって推測するのかについて紹介します。
今回は、日本のある北半球での見え方で説明していきます。

日本から三日月を夜に見るとなると、下図のような位置関係になり、明け方の低い東の空に三日月が出ます。

🌘:(左側の)三日月

例えば夜明けが6時である場合に「三日月が見える時間帯」はだいたい朝の3時から6時ということになります。
このように月が見える時間帯は、月の形によってだいたい推測することができます。

日の出が午前6時、日の入りが午後6時としたとき、それぞれの形の月が見える時間帯は以下のようになります。

 三日月(左側が光っている)の場合    → 午前3時 ~ 夜明け
 上弦の月(右半分が光っている月)の場合 → 午前0時 ~ 夜明け
 満月の場合               → 日没    ~ 夜明け 
 下弦の月(左半分が光っている月)の場合 → 日没    ~ 午前0時ごろ

月の満ち欠けで空に見える時間帯が変わっていくのです。
空のどの辺にあったかによってだいたいの時刻も知ることができるので、昼の日時計ならぬ、夜の月時計といったところでしょうか?

さらに、月が自分から見てどの位置にあるかによって、方位を知ることもできます。

ぜひ、月を見たときに満ち欠けから、

・いま大体何時くらいなのか
・月が見えている方角がどこなのか
・明日以降、月はどう満ち欠けしていくのか
・自分が見ている夜空の方位はどちらなのか

などが分かることをぜひ思い出していただければと思います。


いかがでしたでしょうか?
月について、さらに興味をもっていただけたら嬉しいです。

今後も色々と星に関する知識などを紹介させていただきますね。
では、また!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?