久しぶりに感動する映画を見た アルモドバルはオールアバウト・マイマザー、ボルベールなど見ていたが、これほどスタイリッシュな映画を作るとは思わなかった 短編なのでひとつでも見逃すまいと画面に集中した 心を動かされたのは皮肉にも、最愛の男に愛想尽かされた女が、電話相手に発するエモーショナルなセリフ、コクトーにインスピレーションされたヒューマンボイスではなく、30分に凝縮された卓越したアートセンスと舞台設定だった。 冒頭、倉庫内を静かに歩く真っ赤なイブニングを纏ったスウィント
昭和33年ごろ、私が小学生の頃のことである よそ行きの服を着て、父が私たち家族をふぐ屋に連れていってくれた。 浅草か上野周辺だったとおもう その店は年季が入っていて茶色に毛羽立った畳に5、6台のテーブルがあり、既に満席のようだった。父は予約を入れてたのかもしれない。まもなく靴を脱いで上がったが道と店を仕切る戸や障子はなく、開けっぱなしだった ビールや酒、フグ鍋など注文した父はいつものように機嫌よくしゃべりだした。着物の母もニコニコしながら料理や材料が運ばれてくるのを待ってる
夏物語 完 最後に向かうところで そうかこれは小説なんだ と我にかえる 後半は一気に読み進められた 締めに向かって 筋が中心になってきたからかも知れない 彼女の出した結論は やんわりハッピーエンドに向かっていった 夏ロスになるかと思ったけど 終わってホッとした気もした ヒトは万物の霊長 ホモ・サピエンスは知恵のある人という意味である だからただ食べて寝て じゃ済まないわけで あーだこーだと考える ヒト以外は本能で生殖するし ヒト以外は自死もない ヒト以外は獲物を必要以上に
川上未映子の思考回路に 概ね ついていけてるとおもう いたってふつうのことまで 秒単位で嵐のような言葉が襲う いたってふつうのことは ふつう見逃すものだか、 隅っこまで目が行き届き 端くれまで息を吹き込む それは最近読んだ 推し、燃ゆにも 感じたことだ 自分のような凡人と 小説家と言われる人の違いを つくづく思い知らされる 遊佐リカのところで 谷崎潤一郎が話題に出る 作家同士、 文章表現のことを言ってるらしい のちにマルケスも出て 根の部分がみえる 自分のことだが、
そういえば 最近N嬢とスパや食事を共にした。随分久しぶりだった。 N嬢のキャリアは映画配給会社。帰国子女の英ペラでソニーピクチャーズ、パラマウント、20世紀フォックス、ディズニーとほぼ引抜きで渡ってきた。来日の主演俳優にはほとんど彼女が付き添う。某業界副社長との恋愛?もあったり、私より10も若い美人である。 彼女と会う前はいつも何か話題作を一本見てからと思ってるのだが最近はコロナ禍で映画館へも気軽に足を運べず。 結局再会後となってしまったが、 ようやく見た映画は彼女もご推