最近ハヤリの学習理念「Social Emotional Learning(SEL)」って何? SELに着目したリーダーもご紹介
12月号の『多聴多読マガジン』発売中です
12月号の『多聴多読マガジン』では、
「Voices Leveled Library」を取り上げました。
このリーダーは、SEL(Social Emotional Learning)にフォーカスして設計されています。
SEL(Social Emotional Learning)って何だろう?
そもそも「SELって何だろう?」と思い、調べてみました。
SELは日本語で「社会性・情動の学習」と訳され、
自己理解や社会性、共感力、そして感情をコントロールする力を育てることを目的としています。
感情を適切にコントロールするための学習なんですね。
このような学習が広まっているのは、とてもアメリカらしいなと感じました。
以前、アメリカのビジネスシーンでは感情的になることは絶対にNGで、評価に影響することがあると聞いたことがあります(もちろん、日本でも感情的な振る舞いは評価に悪影響を及ぼすでしょうが……)。
特に、アメリカでは感情の自己管理(emotional self-regulation)やエモーショナル・インテリジェンス(EQ)(Emotional Intelligence, EQ)が大変重視されているそうです。
そのため、感情を適切に扱い、コントロールする技術を学ぶことは、ビジネスだけでなく、人生全般においても非常に重要なのでしょう。
このような背景があるからこそ、アメリカの教育にはSELを重視した教材が多く出版されているのだと考えます。
SELにフォーカスした「Davy Duck’s Grumpy Day」
ということで、SELにフォーカスしたリーダーシリーズ、Voices Leveles Library。
12月号で紹介したのは、その中の一冊「Davy Duck’s Grumpy Day」です。
「Davy Duck’s Grumpy Day」では、主人公のアヒルのデイビーがご機嫌ななめ。天気が悪くて、外遊びができなくなったからです。デイビーはどんなふうに気持ちを立て直していくのでしょうか?
ちなみに、Grumpyは、不機嫌そうなという意味の形容詞です。
個人的なおすすめ絵本「When Sophie Gets Angry」
SELの観点でいいますと、この絵本も個人的におすすめです。
ソフィーは妹(姉?)にゴリラのぬいぐるみを取られて、感情を爆発させてしまいます。
ソフィーがどれほど怒っているか、そして、その煮えたぎる感情をどのように落ち着かせるのか、を丁寧に描いている絵本です。
絵本って、子どもたちにわかりやすく色々なことを教えてくれますよね。
感情整理に役立つ、英語の物語や絵本があったら、ぜひ教えてください。
『多聴多読マガジン』もよろしくね!