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「2024年といえば…」~英語多読のための読書ガイド [絵本]~

この記事は、英語学習誌🎄『多聴多読マガジン』🎄の連載「多読のための読書ガイド」からのスピンアウトです。
多読のプロたちによるおすすめの良書(英語の本)を紹介しています。


絵本編 ~2024年12月号~

執筆:柴田 里実 (金城学院大学准教授)

2024年といえば…

2024年も終わりですね。

今年を振り返ると、いろいろなことが思い出されますが、やはり2024年といえば、メジャーリーグベースボールで歴史に残る大活躍をした大谷翔平選手の偉業が思い起こされますね。

野球好きの人も、そうでない人も、大谷選手のことはご存じでしょう。大谷選手を取り上げた児童書はいくつかあります。

ぜひ読んでみてください。

また、絵本も、これから、アメリカでたくさん出版されることを願いながら、今回は、野球をテーマにした絵本を発掘してみたいと思います。

(1) Take Me Out to the Yakyu

著者 Aaron Meshon
YL 0.6-1.0
出版社 Atheneum
総語数 269 語

野球が大好きな少年がアメリカのおじいちゃんと行くBaseballと日本のおじいちゃんと行くYakyuを比較しています。

この絵本は、イラストレーターとしてすでに活躍していた著者が、日本への深い愛情をもって、かわいらしいイラストとともに執筆したデビュー作です。

タイトルからも予想できるように、YakyuやJi Ji(じいじ)など、日本語も出てきて、クスっと笑いながら楽しく読めます。


(2) Take Me Out to the Ball Game

著者 Maryann Kovalski
YL 0.6-1.0
出版社 Fitzhenry & Whiteside
総語数 243 語

おばけと友達になる方法なんてあるのかしら。

おばけだって友だちが欲しいはず。

「おばけとの出会い方」、「おばけに対し、して良いことと悪いこと」、「おばけの大好物」、などなど。

最後のパートは、年を取らないおばけと、成長するあなたとの関係が描かれています。

「おばけは、あなたの人生に寄り添い続けてくれる生涯の友となるでしょう」という言葉は、おばけのイメージを180度変えてくれるかもしれませんよ。


(3) Take Me Out to the Ball Game

著者 Jack Norworth
イラスト Amiko Hirao
YL 0.8-1.5
出版社 Charlesbridge
総語数 284 語

アメリカの野球といえば、誰もが歌える歌、“Take Me Out to the Ball Game”がありますが、みなさんは聞いたことがありますか。

野球の試合7回裏で必ず歌われ、アメリカ国歌の次に、アメリカ国民が歌える歌だと言われています。

ただ、試合で歌われるのは、実は、ほんの一部です。この絵本は、オリジナルのすべての歌詞を絵本で描いています。

音源と共に、ぜひ一緒に歌いながら、ページをめくってみてはいかがでしょうか。

動物のかわいいイラストが、歌詞をわかりやすく教えてくれますよ。


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