運動時や寝ている時に足が攣るのを防ぐには？

「イタタ…足が攣った！」運動している時、夜寝ている時、最近よく足が攣るあなた！今日は、足が攣ることについて研究したオーストラリアの論文をご紹介します。

オーストラリアのHawke博士は18歳以上の健常者を対象に、身体能力と足の痙攣の関連について調べました。
Hawke F, McKay MJ, Baldwin JN, Chiu S, Sadler S, Oldmeadow C, Chuter V, Burns J. Correlates of night-time and exercise-associated lower limb cramps in healthy adults. Muscle Nerve. 2021 Jun 29

Hawke博士は18～101歳（平均：59.12歳）の参加者491名（男性270面、女性221名）に対して、過去3か月で夜間や運動時に足が攣ったか（足の痙攣）をアンケートしました。すると、なんと約3人に1人は夜間に、約4人に1人は運動時に足が攣る経験をしていたのです！
さらに調べたところ、全身の柔軟性が高まると夜間に足が攣る確率が31％、足指の筋力が高いと50％低下したそうです。また扁平足の人はアーチが高い人より、運動時に2.1倍足が攣りやすかったそうです。
また、足指の筋力が強く歩行能力の高い方は、夜間にも運動時にも足が攣る確率が低いこともわかりました。

この研究では全身の柔軟性が低下している人や足指力が低下している人は、夜間や運動時に足が攣りやすい傾向が認められました。扁平足の方は、運動時の痙攣が起こりやすいこともわかりました。
予防のためにインソールが有効かどうかはさらなる研究が必要ですが、少なくとも足が攣るのがつらい方は足部のストレッチやトレーニングをしておいたほうがよさそうです。

足の健康を守るために、寝る前にアキレス腱のストレッチと足内筋のトレーニングをおすすめします。実際の運動はこちらの動画をどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=wjx9UCU9B1E

詳しくは「新しい「足」のトリセツ」（日経BP）か、100歳までスタスタ歩ける足のつくり方（アスコム）をご覧下さい。