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あの合掌造りの家は火薬製造所だった?

ご覧いただきまして、ありがとうございます!
タイトルの詳細は、記事の後半にて記載しています。

「勝手に鉄道検定」は、下記のような鉄道利用に関する不安を解消するために始めた企画です。

「どの路線がどこに行くか分からない」
「この名所はどの駅で降りれば近いのか分からない」
「目的の駅を通過する列車に乗ってしまった」

鉄道に自信がある方には「知識の整理」として、鉄道に自信がない方には「興味を持つきっかけ」として役立てば本望です。
「勝手に鉄道検定」の過去問題の一覧は、こちらをご覧ください。

勝手に鉄道検定:アーカイブ(一覧)

以下の部分から、「概要」「出題」「解答・解説」となります。
初めての方は概要から、以前から「勝手に鉄道検定」をご覧いただいている方は出題から、前回の記事から遷移してきた方は解答・解説からご覧になることをおススメします。


勝手に鉄道検定「概要」

勝手に鉄道検定は、冒頭でお伝えしたような鉄道利用に関する不安をクイズの形で解消していくことを目指した企画です。
1日1問、鉄道利用に関する不安を解消するのに役立つ問題鉄道や旅行などに関して興味が湧くような問題の作成を心がけています。

自分の周りにも、鉄道利用に関する不安を覚える方はいらっしゃいます。
もちろん、無理強いをするつもりはないですが、そのような方が1日1つでも知識を増やすことで、鉄道利用に関する不安が少なくなれば幸いです。

感覚のズレなどから、あまり有用でないと感じる問題もあると思います。
そのような問題を少しでも減らせるように、問題のクオリティ向上更なる知識の拡充に日々努めていきます。

勝手に鉄道検定の記事は、出題&前問の解答・解説が基本的な構成です。
この記事では、

・問61の出題
・問60の解答・解説

を行います。
「勝手に鉄道検定」の動機について、より詳細に知りたい方はこちらの記事もご覧ください。


問61の「出題」

【問61】東北地方には「奥の細道〇〇〇ライン」の愛称を持つ鉄道の路線がある。〇か×か?

8月19日は、語呂合わせで俳句の日だそうです。
これに関連して、俳句に関する問題を出題してみました。

俳句と言えば、松尾芭蕉『奥の細道』を連想する方も多いと思います。
東北地方の旅行に興味を持つきっかけになれば良いと思い、この問題を作成しました。

明日8/20(木)の11:45頃までは、Twitterにて実際にご解答いただけます。
現在解答できる鉄道検定のツイートは、固定ツイートに設定しています。
https://twitter.com/cosine_travel

この問題の解答・解説は、こちらの記事をご覧ください。


問60の「解答・解説」

正解は、「」です。


JR城端線(じょうはなせん)は、新高岡駅で北陸新幹線と接続します。
以下、詳しく説明します。

白川郷(岐阜県)五箇山(富山県)にある合掌造りの集落は、世界遺産に登録されています。

引用元 : 世界遺産五箇山 観光情報サイト〜五箇山彩歳〜

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白川郷・五箇山へのアクセス方法は様々ですが、この記事では世界遺産バスをご紹介します。

引用元 : 世界遺産バス(高岡・城端・五箇山・白川郷) | 加越能バス

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バス停は、相倉口菅沼白川郷(荻町)をご利用ください。
相倉口は「あいのくらぐち」です。

世界遺産バスは、高岡駅や北陸新幹線が通る新高岡駅を経由します。
しかし、一部の便は城端(じょうはな)駅前の発着となっています。

時間的には城端駅発着の便が良いけど、城端駅にはどうやって行くのか…と不安な方もいらっしゃるかもしれません。

新高岡駅周辺の地図

JR城端線は、新高岡駅を通って高岡駅城端駅を結ぶ路線です。
東京方面から新高岡駅へお越しの際は、北陸新幹線「はくたか」のご利用が便利です。

城端線に乗ると、車窓からはのどかな田園風景が楽しめます。
遠くには立山連峰が見え、特に冬は雪化粧をしていて綺麗です。

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こちらが城端駅です。
背後に見える山を越えた先に、五箇山や白川郷があります。
城端線では古くから走るキハ40キハ47といった形式の車両が今でも現役で活躍しています。

城端線の沿線には、チューリップで有名な砺波市もあります。
高岡駅や新高岡駅から世界遺産バスに乗る方が便利ではあると思います。
しかし、城端線に揺られて、城端駅前から世界遺産バスをご利用になるのも良いのではないでしょうか?


白川郷・五箇山へは、金沢駅富山駅高山駅などから高速バスが発着しています。
この記事では城端線をおススメしましたが、旅の目的等に合わせてお好きなルートをお選びください。
城端線しか選択肢が無いと誤解を与えてはいけないと思い、補足しました。


以下、上記の内容に関連する豆知識をお伝えしていきます。
豆知識の形で、白川郷・五箇山に関する詳細もお伝えします。


◆べるもんた

城端線と氷見(ひみ)線では、観光列車「べるもんた」が走ります。
人の名前みたいな愛称ですが、正式名称は

Belles montagnes et mer(ベル・モンターニュ・エ・メール)

といいます。
フランス語で「美しい山と海」を表す言葉です。
土曜日美しい山(城端線)日曜日美しい海(氷見線)を走ります。

車内では、すし職人による寿司などが楽しめます。
興味がある方は、是非乗ってみてください!

引用元 : ベル・モンターニュ・エ・メール~べるもんた~

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◆これは白川郷?五箇山?

実は、白川郷と五箇山の合掌造りの家には、ちょっとした違いがあります。

※Googleストリートビューからの引用です。

これは、五箇山(菅沼集落)の様子です。
この家は、家を長方形に見立てると短い方に家の出入口があります。
これを妻入り(つまいり)といいます。
五箇山には、菅沼集落の他に相倉集落があります。

一方、白川郷(荻町集落)では、長方形の長い方に家の出入口がある平入り(ひらいり)が主流です。

例外はあるはずですが、基本的には白川郷が平入り五箇山が妻入りです。
白川郷・五箇山の両方を巡る方は、家の造りの違いにもご注目ください。
ちなみに、この話は世界遺産検定の問題にも登場します。


◆合掌造りの家で火薬製造?

合掌造りの家では、養蚕や和紙漉き(わしすき)を行っていました。

他にも、火薬の原料である塩硝(えんしょう)の製造を行っていました。
合掌造りの集落は他の集落との交流が少なかったので、これを利用して加賀藩から塩硝の製造を頼まれていました。

実は火薬の原料となる塩硝の製造を行っていたことは驚きですね。
ちなみに、この話も世界遺産検定の問題に登場します。


白川郷・五箇山の玄関口である城端駅もあり、美しい山も楽しめる城端線に是非乗ってみてください!


最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!
明日以降の「勝手に鉄道検定」も、よろしくお願いします!

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