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あなたはこんな言葉で自分を傷つけていないだろうか?

こんにちは!

こしあんです。

あなたはトラブル続きの毎日と平穏な日々が続く人生があったらどちらを選びますか?

トラブルが多ければ大きなストレスを常に抱えてそうですし、平穏な日々は何の刺激もなくただ生きていくだけの人生のような気もします。

もちろん、どちらか一方の人生なんて選ぶことはできません。
ごちゃ混ぜになっているものが人生です。
そして、「起こった事に対してそれをどう受け取るのか」には個人差があります。

全てを上手く消化できればいいのですが、世の中の人が全員、聖人君子のような人ではありません。

子どものことでついカッとなったり、仕事が上手くいかずイライラしたり、無力感を味わうこともあります。
悪態をつくこともあれば相手のことを酷く憎んでしまうこともあるかもしれません。

この時、私たちから出た言葉や思考を相手にぶつけた後、それはいったいどこへ行くのか?
と考えたことがありますか。

日本には「因果応報」「身から出た錆」「人を呪わば穴二つ」と言った言葉がありますよね。
他人に害を加えようとすればその報いは自分にも返ってくるという意味で使われます。

そうです。

実は自分に返ってくることがわかっています。

今回は、言葉やそれが持つイメージが私たちに与える影響について話していきます。


【悪口、陰口を言わない方がいい理由】

「いつもポジティブな言葉を口にしましょう!」なんてことは言いません。
ただ、言ったことは良くも悪くも自分に返ってきます。

心理学では「プライミング効果」と呼ばれるものがあります。

この効果は先行する刺激(プライム刺激)があとからの刺激(ターゲット刺激)に対する人の反応に影響を及ぼすことを言います。

心理学大事典より

たとえば、その昔流行った10回クイズがこれに当たります。

「ピザ」と10回言ってもらった後、「肘」を指してここは?と聞くと「ヒザ」と答えてしまうという遊びがあります。

このようにあらかじめ受け取った刺激が次にとる行動に影響を与えるものがプライミング効果です。

これだけを聞くと「ちょっとつられただけだろう?」と考えるかもしれません。
しかし、ニューヨーク大学で行なわれた実験では、私たちの行動すら変えてしまうことがわかりました。


まず被験者を2つのグループに分けます。

そして、それぞれの人たちに次の言葉を使って文章をつくってもらいました。

Aグループ
「強引」「無礼」「困らせる」「妨げる」「邪魔する」といったネガティブな言葉。

Bグループ
「尊敬する」「思いやりのある」「感謝する」「丁寧」などポジティブな言葉。

文章をつくった後、ある場所に行ってもらい、そこにいる人に「自分が今やったことを話してきてください」と指示を出します。
ただ、その場所に行くと、そこいる人は他の人と話をしていて途中から割り込んで話しかけることがしにくい雰囲気になっています。

あなたならどうしますか?

実験の結果は、

Aグループは平均5分程度で2人の会話を遮りました。
Bグループは82%の人が10分経っても会話を遮りませんでした。

言葉が持つイメージにつられて行動が変わったのかもしれません。

また、他の実験でも5つの単語の中から4つを組み合わせて文章をつくらせたものがあります。
その際、特定のグループには「フロリダ、古い、孤独、ゆっくり、頑固」など、老人をイメージするような単語を並べます。

文章を作成後、別の会場に移動してもらうのですが、このとき、老人を思い起こさせる文章をつくった被験者は、そうでない被験者に比べ、歩く速度が明らかに遅くなっていたことがわかりました。

最初に与えられた情報で膨らませたイメージが、後の行動すら変えてしまうと考えると恐ろしくもあります。

あなたの周りには「あの人って実は○○なんだよ」なんて言葉で人の印象を操作する人たちがいないでしょうか。
そうやって他人の印象を操作し自分に有利になるように物事を運ぶ人たちもいます。

しかし、この悪いイメージを他人に植え付けようとする人の言葉はどこに向かうのか?

そうです。

少なからずその人や聞いている人たちに返っていきます。

プライミング効果で意地悪な人はどんどん意地悪に。
優しい人はどんどん優しくなっていくのかもしれません。

もし誰かのことを「あの人はキレやすい」「考え方が古い」「動きが遅い」なんてことをイメージし続けるようになってしまったら、あなたはその人のようになっていく可能性もあります。

会社や上司の悪口で飲み会が盛り上がることもありますが、プライミング効果のことを考えればいいものではありません。
ハッキリと言いますが、なりたくない人物にあなたの意識を集中する必要はないんです。

【日常で使っている言葉に注意してみる】

最近、誰かを褒めたりありがとうという気持ちを伝えることがありましたか?

無意識に使っている言葉や思考というものは無意識だからこそ気づくことがありません。
たとえば、昨日の職場や家族との会話を思い出してみてください。

肯定的な意見が多いのか、否定的な意見が多いのか。

感謝やワクワクすることが多いのか、不平不満が多いのか。

あなたはどちらの言葉をより多く使っているでしょうか。

家族がいるのであれば、自分の口癖を聞いてみたり、一人であればスマホで自分を録画してみたりすると意外な発見があるかもしれません。


しかし、実際良い言葉とはどんなものなのか?と考えると難しいかもしれません。
「ひたすらポジティブな言葉だけを言っていれば人生が好転します!」と言われても胡散臭いですよね。

また急に前向きな言葉を使い始めることに気恥しさや抵抗を覚える人もいるかもしれません。

そこで、誰でも簡単にできる方法を紹介します。

その方法は「名言に触れる!」というものです。

ノースウエスタン大学の実験によれば、食べすぎのストレスに悩む参加者に名言を読むように指示しました。

その結果、名言を読まなかったグループに比べ、ストレスによる食べ過ぎが60%減少し、ストレスによる無駄な買い物に手を出す確率も50%減少しています。

言葉の力は私たちが思っているよりも強力なのかもしれません。

では、いったいその名言にどこで出会えるのか?

もちろん、本屋さんで「名言集」を買ってくるのもいいのですが、今はYouTubeで「名言」と検索するとたくさん出てきます。

偉人、芸能人、アニメなどあなたが好きなジャンルの人たちの言葉に触れるのがいいかもしれません。


全く知らない人物の文章を読むことでも効果はあると思いますが、どうせなら尊敬している人物や好きなキャラクターのほうがスッと自分の中に入ってくるような気がします。

因みに私はアニメの名言集を観て泣いてしまうことがあります。

「名言」に触れることによって失敗に対する捉え方や対人関係においても違った見方ができるようになります。

あなたは自分が楽しく過ごせる時間を放棄してまで、他人を憎みますか?

そしてそこから発せられる言葉や文章は、あなたを嫌なヤツに変えてしまう可能性もあります。
日頃から目にする文章や喋っている内容に注目してみてください。

プライミング効果は人の行動すら変えてしまいます。
どうせなら、やり遂げたい事、目標といったものに焦点を当てていきたいですね。


今回はここまで

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最後までお読みいただきありがとうございます。

それではまた次回お会いしましょう。

※この記事は読んだ本をもとに考察し、私の経験したことなども踏まえて書いています。
そのため、参考にした本とは結論が異なる場合があります。
あくまで、一つの意見として見るようにお願い致します。
※書いてある文章は予告なく変更する場合があります。ご了承ください。

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