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どんな工作室をつくろうか? 〜下北線路街「お店の公募」挑戦STORY③

こんにちは。
FABコミュニティ「CO-SAKU谷」です。コーサクダニ、と読みます。
自分たちのまちに「FAB工作室&食堂」をつくりたいという夢を追いかけ、下北線路街の「お店の公募」に挑戦中。

前回前々回に引き続き、まだ、応募しただけ、の状態ですけども、
どんな工作室にしようかと、憧れの場所の写真や記事を眺めながら妄想を膨張させています。

今回は、それら憧れの場所をご紹介。読んでくださる皆さんも、自分の夢の工作室を妄想して教えてくださいね。

VIVISTOP柏の葉

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VIVISTOP柏の葉は、VIVITAという会社が運営する小学生以上を対象としたクリエイティブ・コミュニティーの活動拠点です。VIVITAさんのホームページには、次のように説明されています。

VIVITAは、いわゆる「習い事」や「教室」ではありません。子どもたちが 創ってみたいモノ・挑戦してみたいコト を 「好き」を仕事にしている大人たちがサポートし、一緒になって実現する活動を行う場所です。

私たち「CO-SAKU谷」が生まれるきっかけとなったVIVITA ROBOCONは、このVIVISTOP柏の葉のオリジナルコンテンツとして開催されていました。そして、もう少し時をさかのぼる数年前に、このVIVISTOP柏の葉を訪れたことが「FAB工作室&食堂」という夢の原点です。

VIVISTOP柏の葉には、レーザーカッターや3Dプリンターなど最新のデジタルファブリケーション機器、さまざまな部品や素材、道具などが備えられ、子どもたちは無料で使うことができます。私を何年もこの夢を追い続けるまでにさせたのは、このような充実した環境やサービスではなく、子どもも大人も「好きなことを、自由に、やっている」ことでした。

子どもたちは、大人の経験していない未来を生きる。

当たり前のことなのですが、自分が親になりこの事実に気づいた時、ヤバイ、と思いました。子どもに追いていかれたくない、未来を一緒に創りたいと思いました。でも、どうすれば? VIVISTOP柏の葉を訪れた時、「あ、コレだ」と、ビビビビッと。

年齢を問わず共に「好きなことを、自由にやる空間」と、誰もが自分の工夫次第で未知な世界へ挑戦できる「ものづくり」の掛け合わせ。最高です。


Cocoon parents square 善福寺の家

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Cocoon parents square 善福寺の家は、善福寺公園近くの外遊びに特化した託児所です。ホームページをひらくと、やさしい言葉が投げかけられます。

「お家みたいに、あたたかいよ」
「自分の好きなこと、しよう」
「草も、虫も、土も、なかよし」

木のぬくもりに包まれた室内は、あちらこちらに工夫が溢れていました。
例えば本棚があるところは、子どもが一人入れるくらいの小さな空間ができています。ちょっと隠れ家的で、そこで好きな本を夢中になって読む子の姿が目に浮かびます。ここでは工作クラスや手芸クラスも開催されています。子どもたちのお道具箱を覗くと、小さな箱の中に、各々の素敵な世界がありました。本棚などの収納もお道具箱も、いろんな人たちが知恵を絞って製作したそうです。ああ、それ、自分たちの場所で、やりたいコト!

このCocoonさんを訪問したのは、10月のこと。
実はこの頃、私たちの中では、コロナ禍で拠点を持つことにちょっぴり諦めモードが漂い始めていました。けれど、このあたたかいお家で過ごしたわずか数時間で、そんなモードは吹き飛んでいました。

そして、もうひとつ、とても共感したことがありました。
Cocoonさんは、株式会社という有償サービスで託児保育を提供されています。その背景には、ある規定の枠にはまるより、子どもたちのあるがままの姿と多様性、そして自由を確保したい、という思いがあるそうです。

私たちの仲間は、皆、普通の市民であり、仕事や家庭を持っています。工作室ができたとき、どのように運営し維持していくのかは、重要な課題です。
私たちは、関わる一人ひとりの得意を活かして、様々な有償サービスに育てていくことを考えています。「好きに、自由に」を実現し持続成長していくために、いろんな人がジブンゴトとして「工作室」の運営をするしくみです。まだまだ考え途中なので、事業計画や運営計画もそのうち記事にして、皆さんの知恵もお借りできれば嬉しいです。

ヘルシンキ中央図書館「 OODI(オーディー)」

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2019年「Public Library of the Year(公共図書館オブ・ザ・イヤー)」に選ばれた「ヘルシンキ中央図書館( OODI)」。カフェ、映画館、イベントホール、仕事や学びの場、スタジオや工房も備え、10万冊を所蔵する、世界最高の図書館です。

残念ながら、訪問したことはありません。「LifTe北欧の暮らし」サイトで紹介記事を読み、目を奪われました。同記事は、工房の写真に次のような言葉を添えていました。

図書館=本という今までの図式ではなく、新しいテクノロジーも体験し習得できる場という、図書館の新しい概念を作り出そうという気概が感じられます。

ICTの飛躍的な発展により、デジタルファブリケーションがインターネットと結びついたことで、「ものづくり」は個人レベルで参画できるようになりました。幼少期からインターネットが当たり前にある子どもたちは、タブレットやスマホ、ゲーム機などデジタルガジェットを紙と鉛筆レベルで使いこなし、豊かなクリエイティビティを持っています。そのクリエイティビティを、親世代も一緒に体験し身につけられる場所にしたい。私たちも、そんな小さな気概を持っています。

そして、この図書館が「静かに本を読む場所」だけではなく、それぞれの過ごし方ができるくつろぎの場所になっていることも、私たちが目指す姿と同じです。

コロナ禍が収まった頃、必ず訪れようと誓いました。


次回は、仲間たちの妄想を、ドドドっとご紹介したいと思っています。よろしければ、次回もまた、お付き合いくださいね。

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