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May the Force be with you

人間が腕力で時空を歪めることはできないが精神力ならそれは可能だ。
現代の物理学においても未だに精神力の取り扱いはないし定義もない。
精神論や根性論と混同されたくはないのでここでは精神力を「理力」と呼ぶことにしよう。

理力は映画「スターウォーズ」における形而上学的で普遍的な力を指し「フォース(The Force)」と呼ばれる。詳しくは割愛するが、地球上のあらゆる宗教観に共通して存在する概念的な力を抽出したものと言われている。

多くの文明において天文学や医学が確立された理論としてまだ未熟であった時代においても発展してきた歴史があり、感覚的に感じられてきた力についても様々な解釈によって伝え語られてきた。
明らかに存在しないものが伝え語られ、聞いた者がそれを信じるということはなかなか考えにくい。頭では否定してもどこかで身に覚えがあり、もしやと思うことがあって信じてしまうのだろう。

理力は脳の部位で発生させているものではなく全身の細胞一つ一つで発生させている。それを集約してどう使うのかを制御するのも脳ではなく脊髄で行なっている。頭で考えず呼吸を整えて背筋を伸ばす。背骨と心臓に意識を集中して身体の中心から力を出して纏わせるイメージで使用する。
子どもの頃に学んでいた剣道でも手足は勝手に動くと教えられてきた。目で見た情報を頭で考えていては間に合わない。全身をレーダーのように感覚を研ぎ澄ませて理力で動けているときの動作は桁違いに速く軽く正確だ。

理力を身体の外にまで影響させるには相当の鍛錬が必要になるため私も含めた一般人にはなかなか難しい。一言で言えば様々な超能力の類もまた理力で説明ができる。時空を歪めて遠隔地の情報を見たり聞いたりする、物理的な制限以上の力を発揮して物を移動させたり破壊したりする。人や動物の心をを読むなどなど……

一般相対性理論でも示されているように光にだけは干渉できない。
理力についてはこれくらいかな。

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