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成長を求めるなら、やっぱりスタートアップをおすすめします!

どうも皆様、初めまして!

東大とフランス研究機関の研究者が中心となって設立されたAI研究開発スタートアップの株式会社コーピーで働いている、KTこと竹下と申します。

先月(4月)は、弊社としてもかなり採用活動に力を入れた月となりまして、学生さんを含めて色々な方々の話を聞く機会がありました。

この記事では弊社の宣伝というよりも、どこに就職(転職)すべきか悩んでいる皆さん向けに、ちょっとしたアドバイス等を書いてみようと思います。
(なお私自身は大企業からスタートアップに転職しております)

といっても、語り尽くされたテーマだけに、奇抜な事を書くつもりはありません。当たり前のことを言語化できるように頑張ってみます。

また、就職タイミングより一年以上前から就職活動するという日本の慣習もあって、23年卒業の皆様はもう就職先を決めてしまっていて、「もう遅いよ」という方も、いるかも知れませんがご容赦下さい

さて、就職(転職)を考えるときに、皆さんは何を一番重視しますか?

https://www.recruit.co.jp/newsroom/recruitcareer/news/pressrelease/2019/190131-01/

色々なアンケートが行われており、アンケートによって結果がかなり異なります。
上の画像は、少し古いですがリクルートさんによるアンケート結果です。
(いくつか見つけた中で、ある程度アンケートの詳細が公開されているものとしてこちらを選ばさせていただきました)

こちらのアンケートでは「自らの成長が期待できる」がトップです。
ただし、別のアンケートでは「働きやすさ」がトップに来ていたりして、母集団によって、価値観も大きく異なりそうです。

自分の学生の頃を考えてみると、「成長はしたい」だけど「激務は嫌だ」というアンビバレントな気持ちでした。
後者については、(学生なので当たり前ですが)それまで社会人として働いたことがないので、「自分がどれだけ働けるかわからない」という感覚も有りました。
というわけで、「やりがい、自分の成長性、勤務条件など、ほどほどのバランスを取った」結果として、とある大企業に就職しました。
(※ただ、正直言うと、私はあまり真面目に就活したという訳でもないです。説明会もそんなに行ってません。色々ラッキーもあって会社に入れてもらえた気がします。。。)

もしあなたの最優先が「成長したい」と言う気持ちだったとしたら、一つ自信を持って言えるアドバイスがあります。

それは「成長せざるを得ない」環境に自分の身を置くことです。
(自分を振り返っても)常々「成長したい」とは心で思っていても、実際の所、成長するのって難しいんですよね。
例えば、「英語を喋りたい」なんて思っていても、英語が喋らなくても生きていける環境でモチベーションを保てる人はごく少数です。
世界中で英語を喋ってる人間のほとんどが、「英語が喋らないと生きていけない」から英語を身に着けているわけです。

これは人間の学習の原理原則で、余計な事を考えずに、原則に則って成長するのが最も確実な方法だと思います。

また、成長マインドセットを持っている方は、あまり優しい環境だと逆に辛いかもしれません。
正直言うと、自分も大企業で、毎日、成長できているのか、逆に不安になった時期がありました。体力的には楽な一方で、精神的にかなり辛かったです。

まずは大企業に入るべきなのか?

個人的に、大企業の一番良い点は、「社会の仕組みや物事」を高い視点で理解、経験できる点だと思っています。
大企業は社会に色んな形で、広く、深く影響を与えます。また、作っているサービスや製品のお客様も多く、場合によっては官公庁とも関わるなどステークホルダーが多いです。
例えば自分の場合はスマートフォンを作っていたため、町中で自分が関わった製品が使われているのを見ると、「それがどうやって作られて、どんな機能があって、どう発売日が決まって、どんなルートで皆さんに届いているのかということが分かっている」という感じです。
自分の仕事と社会を結びつけやすいのが、最も良い点かなと思います。

また、多くの人に影響を与える仕きると、ある種の満足感や優越感のようなものを覚えることがあるのも事実です。
※また、現職でもいつかそこに到達できるように頑張っています。

今で言うメガベンチャーも、上記と同じような感覚が味わえると思います。
こういった点と成長環境とのバランスを取るのであればそれも一つの選択肢であるように思います。
メガベンチャーで、一点リスクを上げるとすると、時代の流れが凄まじいため、長い歴史を持つ大企業に比べて普遍的なビジネスかどうか、(人によっては)確信がないという点でしょうか。
投資の神様バフェットがIT系の企業の株を好まないのも、そういった観点があるとも言われています。
ただ、正直、企業の将来性なんか簡単に分かれば苦労しないので、気にしすぎてもしょうがない気がします。
(「企業の将来性」を過剰に気にしている方々は、企業の将来性をひたすら分析している投資家たちですら確信を持って言えることはほとんどないと考えて、開き直ってしまってもいいのではないかと思っています)

大企業で成長しづらい点は?

まず、一言で大企業と言っても色んな会社があるので、なかなか一概には言えないですが、できるだけ一般化してお話します。
また、私は単純なアンチ大企業の方々とはかなり見方が異なり、大企業の強さもよく理解しているつもりなので、そういったスタンスをご理解の上お読み頂きたいです。

まず初めに言いたいのは、皆さんが名前を知っているような大きな会社には優秀な人がたくさんいます。
私も前職の先輩や上司などから多大な影響を受けています。
そもそも大企業が大企業になり得た、またそれを維持しているのは優秀な人間が集まっているからです。
特に日本の場合は人材の流動性が低いため、そういった人間が外部にでず、新興企業に比べて大企業が強すぎるとも言われています。

また、甲子園の有名校のごとく、一軍選手だけでなくて二軍選手も揃っていて、人材の層が厚いです。
(逆に言えば、優秀でも試合に出られないという選手(≒人材)もたくさんいます)

ただ、一点重要な点があって、「その人は大企業にいたから優秀になったのか?」については、疑問があったりします。
これは企業に限らず学校でも同様で、例えば「東大に入ったから優秀になったのか」、「単に優秀な人が東大に入っているだけなのか」という話ですね。

最近、インターネットで話題の成田悠輔先生は、データを用いた研究からは後者のように見える、という話をよくされています。
私も、海外で教育の研究をされている他の先生から同じ事を伺ったことがあります。

大企業でも「成長せざるを得ない」仕事にはまることは十分に有り得ます。
自分の経験からも、自由に裁量と責任を持たせてもらえるプロジェクトにアサインしてもらえたときにはかなり成長できたように思います。

一方で、あくまで確率の問題ですが、大企業だとそういう仕事にアサインされる確率は低いです。
これは単純に企業側のインセンティブ(動機)の話で、人材が豊富にいる大企業で、若手に対して「あなたにこの仕事を任せる」というインセンティブは、ある種の優しさで成り立っている部分があるからです。

誤解を恐れずにかなり大げさに言いますと、「(あなたじゃなくてもいいけど、)あなたにこの仕事を任せてあげる」という感じです。
もちろんこれは、ひねくれすぎていて、「あなたの成長に期待して」の一文も言外にある事も付け加えさせて頂きます。

いずれにしろ、優しいんですね。
そういう優しさが大企業の良いところでもあります。
ただ企業構造としては、必ずしもあなたに任せなくても良いわけですから、そういった恩恵=「成長せざるを得ない環境」に入る確率は低くなります。

これが小さなスタートアップになるとどうなるでしょう。

「(ごめん、他に人いないから)これ、あなたに任せた!」
にならざるを得ません。

どちらが良いか悪いかは分かりません。人にもよると思います。
ただ、単純に構造上のインセンティブについては理解しておいたが方が良いかもしれません。

また、自分の知る限り、今のインターネット界隈で有名な人は、後者の環境で育ってきた人です。
ホリエモンのライブドアの頃の部下たちは、(ホリエモンいわく)最初は全然できなかったけど、今やLINE等のトップ企業でマネジメントをしています。

インターネット以前の世代の話も見聞きしますが、ほとんどの人や企業が、やらざるを得ない環境で仕事をしていて、結果的に成功したというパターンが多いです。
(逆に、「一から十まで丁寧に先輩が教えてくれたので成功しました」、という話はあまり聞いたことがないです)

理屈の上でも、先人の経験則からも、小さな組織のほうが成長はできる可能性が高いと考えられます。

ここまで読んで、読者の皆さんの中には「スタートアップってきつそう」と思われる人もいるかも知れません。
大企業からスタートアップに入ってみて、個人的には「きつい」と感じたことは一度もありません。

これは自分の個人的な経験で「成長できていない」と感じる日々を過ごした、それが一番辛いという感覚を味わった経験があるからかもしれません。
今、日々成長できる環境にいられることを楽しんでいます。

また、人数が少ないスタートアップの場合、自分の成長と会社の成長がリンクするのも良い点ですね。
自分が成長すれば会社が成長するわけですから、構造がシンプルだと思います。
大きな組織では、自分と組織の成長の相関関係はほとんどないですから。

というわけで、自分の道は自分で切り開きたい方にも、スタートアップはおすすめです!

爆速で成長するにはやはりスタートアップ

この文章を読んで、私がなんかモーレツに長時間働いている人に見えてしまったかもしれませんが、私自身は結構疲れやすく、なおかつロングスリーパーなので平均的な日本人より、かなり長い時間寝ています。
(結構な効率マニアなので短時間で最大のアウトプットをできるような工夫は常にしています)

P.S おまけ程度に弊社の宣伝をしておきます。
・東大、フランス研究機関発のAIの会社です。
・グローバルボーンなスタートアップなので、リーサーチャー&エンジニア間の公用語は英語です。

会社も私自身も成長中です。
話を聞いてみたい方は是非お気軽にお声掛け下さい。
https://corpy.co.jp/

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