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朝起きてから夜寝るまでの「最高の1日」を考える

オンラインコミュニティ『.colony』でおこなわれた、
「最高の1日」を考えるWS。
古性のちさんのnoteが元になっています。
あまりに素敵な企画だったので、わたしもじっくり考えてみることにしました。


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朝、8時に自然と目がさめる。目覚まし時計の音が苦手なので、いつもかけていなかったら勝手に起きられるようになった。

ベッドの隣の大きな窓からやさしい太陽の光が漏れている。
今日もいい天気みたいだ。でも、もう少しだけ、、布団の中で伸びをしたり、うとうとしたり。お気に入りの大きなベットと、大きなふわふわの枕はなかなか私を離してくれない。15分ほどしてようやく起き上がり、まずはカーテンと窓をパッと開ける。陽の光をたっぷり浴び、気持ちのいい朝の風が頬をなでる。

朝一番にすることは、太陽礼拝。
もう何年もやっているから、これをやらないと1日が始まらない。
最後の合掌では、「今日もいい日になりますように」と願いを込める。
それが終わると、キッチンへ向かい朝食の準備をする。
朝食はいつもヨーグルトとバナナを食べる。お気に入りのグラノーラを少しかけて食べるのが好き。飲み物は基本的に水か、白湯しか飲まないのだけど、この辺のお水は山から湧き出る天然水だからすごくおいしい。買わなくたって、すぐに美味しいお水が手に入るのはこの場所に住むときの決め手となった。

私は、食器が大好きなのでついつい集めてしまうのだけど、朝食のマグカップは益子焼「わかさま陶芸」さんのものを愛用している。ヨーグルトのお皿もお揃いのものを。益子焼は、ひだまりのような暖かさを持っているから、手にとっただけで心がホッとする。1日の始まりにぴったりの器だと思う。

窓のそばにおいた、ダイニングテーブルと椅子は、蚤の市で出会ったもの。木の木目がなんともいえずいい味を出していて、大切に育てられた木だと、すぐにわかった。何年もの時を経て、家にきてくれたこの子が生活を豊かにしてくれている。一緒に置いている椅子は、知り合いの椅子職人さんにつくってもらったもの。いつか読んだ窪美澄さんの「やめるときも、すこやかなるときも」。椅子職人の壱晴が、桜子のために椅子を作るのだけど、それに憧れを持っていたのでとても嬉しかった。私の身体にぴったりのその椅子は、ひとしれず安心感を与えてくれる。


ぼーっと白湯を飲みながら、ヨーグルトをゆっくり口に運ぶ。
窓の外には森が見える。木漏れ日が、花びらのよう。あとでカメラを持ってお散歩に行こうと心に決める。

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食べ終わった食器を片付けていると、彼が目をこすりながら起きてくる。それぞれの時間を大切にしたくて、個室をもっているのだけど朝と夜こうして一緒に過ごす時間もとても大切にしている。
彼は、決まってコーヒーを飲む。今日はどの豆にしようかなと楽しそうに選んでいる。「なこも飲む?」毎日聞いてくれる。「うん、もらおうかな」と答えて再び椅子に戻る。
彼がコーヒーを淹れている間にノートを開いて、朝の日記を書く。朝の日記には、そのときの気持ちを思いつくままに書いてみたり、今日の予定を少し整理してどんな1日にしたいかを書いていく。
朝に日記を書くようになってから、なるべく健やかに過ごせるように工夫ができるところを見つけられるようになってきた。文字にしてみたり、書いて目で見ることは、わたしにとても合っているみたい。

ちょうど書き終わる頃に、彼がコーヒーを持ってきてくれる。
5年前に出会った彼は、コーヒーをこよなく愛していてかなりの読書家。とても頭が良いけれど、ふざけることも大好きな大人とこどもの間、みたいな人。
わたしたちにとって、欠かせない対話の時間。1日の始まりに、こうしてコーヒーを飲みながら今の気持ちを話したり、今日のことを話す。わたしは話し下手なので、さっき書いた日記を読んだりもする。お互いを良いとか悪いとかで評価するのではなく、まるっとまるごと受け入れ、愛を持って一緒に時間が過ごせるこの関係性がとてもいとおしいと感じている。

ひととおり話し終わると、家事の時間。
家事がとても苦手なのだけど、これまた知り合いの箒職人さんに作ってもらった箒を持って掃き掃除だけは丁寧にやる。掃除機よりも面倒のようだけど、手軽だし細かいところにも手が届くので気に入っている。気が向いた時は、拭き掃除までして。家事は分担しているので、彼も水まわりやキッチンの掃除をしてくれる。

洗濯機を回している間に、メールのチェック。仕事は、手仕事の魅力を発信するメディアと、彼と作った農家さんのサービス。それから、フリーでコーチングを受けたり、ジブン研究も相変わらずやっている。あと、最近は撮影依頼も少しずつ増えてきた。誰かの幸せの瞬間を切り撮る仕事はうれしいし、ありがたいことだ。いろんなことを少しずつ、でも愛をこめて働けている今がとても幸せ。彼も一緒にやっているサービスの傍らでいろいろやっているようだけど、くわしいことはよくわからない。彼が輝ける場所で輝いていてくれればそれで良いと思っている。
今日は、コーチングとジブン研究のセッションが一つずつあって、あとは記事の執筆を大体終わらせられたらいいなあ。彼にも編集を手伝ってもらっているので本当に助かっている。あ、前回の撮影分のレタッチもしなくては。

1日の大体のスケジュールを組んだら、洗濯物を干しに行く。
庭に物干し竿があって、干せば気持ちがいいのだけど、干す作業が本当に苦手なのでいつも時間がかかってしまう。余裕がある時は、彼も手伝ってくれる。

お昼ご飯まで、二、三時間ほど仕事をする。
仕事部屋にも大きな窓があって、家のそばにある森を眺めることができる。
人と話す時間はとても好きなのだけどとても体力を使う。だから、目の前に自然があるとホッとする。
カタカタ記事を書いたり、コーチングをしたり。今回の記事も、お気に入りにできそうだ。協力してくれた職人さんの、ものづくりへの想いが自分で書いていても伝わってくるからたのしくて仕方がない。

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夢中で書いていたら、急にお腹がすいてきた。
時計を見ると一時をさそうとしている。そろそろお昼にしよう。
お昼は大体パンとスープを食べる。
家から歩いて5分ほどのところに、素敵なご夫婦がやっているパン屋さんがあってそこに買いに行くのが日課だ。
今日は何を食べようかな。おきまりのクロワッサンに、大好きなチーズフロマージュ。彼の分もたっぷり買って、家に帰り、スープをささっと作る。
季節に合わせて野菜や具材を変えているけれど、今はとうもろこしのポタージュにはまっている。暑くなってきたから、冷製にしても美味しい。


「今日は、風がきもちいいから外に行こう」
と彼が誘ってくれる。
家のすぐそばにある湖のほとりには、ベンチが並んでいて、そこが私たちのお気に入りの場所になっている。
こうしてランチタイムを過ごすこともあれば、一人でぼーっとすることもある。二人で大事な話をするときもいつもこの場所だった。

今日の風はとてもやさしい。とろりと頬をなでてくれる。
湖も穏やかだ。この水面は何時間でも眺めていられる。あたたかな日差しとほかほかのパン、なんて心地よいのだろう。
うとうとと眠たくなってきたけれど、仕事に戻らなければ。

午後いちばんに、コーチングの約束が入っていた。
今日のテーマは、「夢を叶えること」。
夢は誰もが持っているもの、でも、持つことをやめてしまうこともある。
大人になればなるほど、社会の不条理や現実に触れて、夢を見なくなってしまっている人も多い。
夢はいつからだって持てると信じている。わたしにも夢がある。
だから、コーチングを通してその人の夢や願いに心から寄り添える時間はとても重要なことだとも思うのだけれど、それ以上に、尊い。

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いつだって、寄り添いたいと思っている。
その人の命の輝き最大限にキラキラさせるお手伝いができればと。自分の命も、いつだって輝いていてほしいと思っている。
少し前までは、そんなこと思えなかった。自分の命に価値なんて、見出せなかった。それでも、わたしを信じてくれる人がいて、たくさんの愛を受け取った。それすら信じられずに、突き放しても、それでも愛してくれる人が周りにはたくさんいた。
彼らからもらった愛を、ひとつひとつ、自分の中で熟成させるのに随分時間がかかってしまった。けれど今は、それらすべてを花束みたいに集めて抱きしめられるようになった。
自分で、自分を愛し、同時に周りにいてくれる人たちに愛を返せるようになってきた。
コーチングは、それができるようになるための一つの手段だったように思う。


セッションが終わると、途端にお腹がすいてきた。
今日のおやつはプリンにしよう。パン屋さんで買ってきた特製のプリンが大好物だ。

おやつ休憩がてら、カメラを持って散歩に出かける。
フィルムカメラはもう、10年目の付き合いになる。すっかり手に馴染んで、もうこの子じゃないと落ち着かなくなってしまった。

夕方の日差しがとても綺麗。
湖の水面が、夕焼けに照らされてお昼に見たときよりもとろけそうな表情をしている。沈んでゆく夕陽をみてうっとりしてるみたい。
毎日のように写真に撮っても飽きることがないこの景色。毎日、違う表情を見せてくれるから、いつもこの瞬間を忘れたくないとシャッターを切る。

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さてと、そろそろ帰って夕飯の支度をしなければ。
今日の献立は何にしよう。カレーでいっか。
サラダをつけて、コロッケもつけて。うん、完璧。

仕事を終えた彼と一緒に夕飯を食べる。
いつも美味しそうに食べてくれるから、一人暮らしの頃はまったくしなかった料理もいつのまにか好きになっていた。

おなかがいっぱいになった後は、二人でおしゃべりをする。
紅茶かコーヒーを片手に今日のこと、明日のこと、幼い頃のこと、10年後のこと、なんだって話す。
たまに喧嘩もする。けれど、この対話の力を信じているから、どんなことだって一緒に乗り越えてきた。

ひとしきり話した後は、ゆっくりお風呂につかって疲れを癒す。
お気に入りの入浴剤と、彼が毎日流してくれる心地よいBGMをお共に、のんびりする。

もう今日は、眠ってしまおう。
念入りにスキンケアをしながら、小さく決意する。
やろうと思えばいくらでもやることがある。
けれど、そうやって失われた余白が、だんだんと自分を損なっていくことをもう知っている。


彼に1日の終わりのあいさつを。
「今日もありがとう、ゆっくりね。」


自分のベッドに戻って、窓から見える星空を眺めながら
「今日もいい日だったなあ」とひとりごとをぽつり。


おやすみなさい。



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2020.8.12
新宿東口『喫茶ローレル』にて


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