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演劇分野、私のnoteが貴重がられることへの危機感について。あるいはTwitterでゆるゆると拡散した話。

noteで演劇業界の販促や役者のプロモーションに関する記事を書き始めて以来、ずうっと気に掛かっていたことがあります。今日はそんな話をすこしだけ。

今回の対象となる公演の規模は

ちなみに今日お話しすることの内容・対象としては中小規模の公演を指し、各セクションに十分な予算と人員を割り当てられるような規模の公演は除外します。もちろん大規模な公演・名前の知れている商業演劇であっても「いや、無いわー」案件もあるにはあるのですが、大規模公演ともなるとセクションによっては外部・外注も混在し、「物申す先が変わってくる」というケースが一定数存在するため。(※団体そのものの問題ではなく、主催の問題であったり、下請けの問題であったり、劇場の問題であったりします。)

ですので今回のノートの対象となる公演は、以下のような「よくある小劇場のイメージ」でお願いします。

◎中規模・小規模公演
◎座付きもしくは外部・外注スタッフ
◎団体が主体となって企画・運営される公演

ずっと気になっていたのはどんなことか

ヒトコトで言えば、「私の記事が重宝がられることへの危機感」です。

私が発信していることは、演劇業界の販促に関わることではありますが、しかしマーケティングと呼ぶには至らないような、基本のきほん、入り口の話。具体策と呼べるほど具体的ではなく、心構えだとか印象だとかそういう類の話。それが重宝がられるというのは「演劇業界ではこれまで手をつけられていなかった部分」だからなのですよね。

「公演という商品」を扱い、お客様からはチケット代を頂戴しているのに、サービス・フォローが追いついていないっていう。それとも、あれか、出来上がった作品を披露しさえすれば商品・サービスの提供は完了、OKっていう考え方が主流なのかな?個人的には公演に関する情報の解禁から公演終了のご挨拶までが商品・サービスだと思っているんだけど。

いずれにせよ、それが大きな問題にならず継続され、文化・慣例としておさまっているのが演劇業界の独特なところ。作る側も受け取る側もある程度の事情はわかっているからお互い、「完全に納得ゆくようにはできないけれど、まぁしかたない、ヨシとするか。」という感じもありつつ。

アレに似ているよ、そう、アレだ、アレ!

「時間もお金も人手も圧倒的に足りていないからとにかく苦しくて、でも好きだからやっちゃう」という作り手だったり、「もうちょっときちんとケアしてよっ!て思っても観ちゃう」という受け手だったり。

ときにそんな腐れ縁カップルみたいな様相を呈しながらもだな……。

いや、ちょっと語弊がある?じゃあ失くして冷たくなった恋をいつまでも手放せず浸って抱きしめているような……。うーん……。そうね、では、手が掛かる子ほどかわいい、みたいな?んまぁ、個人的にはどれも遠慮したいところなんですけど。「恋の残骸」みたいなのは特にヤバい。記憶と思い出を愛してしまって今目の前にある大切にすべきものを見ようとせず思いを寄せてくれている人の心を翻弄もしくは愚弄する、みたいな。これほんと、作り手と受け手の関係について言えるから。

自立し、仕事もでき、あちこちから引き合いのある、クリーンなイメージの方がいいじゃない!そういうのが好き!ほら、何事も理想を言うだけならタダですから。

って、ああ、脱線。

そんな矢先に起きたTwitterのプチ拡散

何の気なしに思い立って投稿したツイート。気付けばぬる~っと拡散しました。本当、じわりじわりと。小規模な演劇業界というニッチもニッチなフィールドで、一観客・一個人のユーザーとしての声がこれだけ拡散されるのは凄いこと。

このツイートはある意味とても特徴的で、作り手にとっては有用なツイートであり、受け手にとっては共感するツイートという存在なのですよね。投稿した時にはそこまで深く考えていなかったんだけど。ちなみに補足ツイートも投稿しましたので、今このノートから飛んでみようという方がいらっしゃいましたら併せてぜひ。

また、似たようなツイートで以下のようなものあるのだけれど、こちらは拡散されませんでした。その理由については明確で、主な対象になるのがスタッフだから。

役者はチケットを自分の扱いとするし、熱心なファンは前売り券でチケット確保するから当日券には用がない。それが理由です。迷っていたり、仕事の都合でギリギリまで決着できないお客様への意識が薄い立場にいれば自然なこと。

ただ、本音を言えば、役者にはここも大切にして欲しいけれどね、自分のノルマだけでなくて。お客様・人に対しての姿勢ということで、こういうところを想像し、他人事にせず大切にできる・フォローできる人ってやっぱり素敵だし人として魅力的だもの。

プチ拡散により生まれた興味

この一連でふと思ったことがあります。それがこちら。

いわゆる「バズ」だったら規模が多過ぎて追いかけようとも思わないのですけれど、3桁レベルならイケるんじゃない?って思っている今。すんごい興味ある。やろうと思ったらちゃんと時間を取らないと無理だけど。うん、すんごい興味ある。自分の仕事も拡散も落ち着いた頃合いを見計らってやってみたい。とはいえ当分先になりそうですが。

引っ掛かってくれたという事実が大事

自身の発信がこれだけ広まったという経験は初めてで、知ったこと・思ったこと・感じたことなどは本当にたくさん。ポジティブな反応もネガティブな反応も、ひっくるめてとても有意義な経験でした。数字やデータを読み解く練習の材料にもなるし、そういう意味でも有意義。

そして単純に嬉しかったのが、フォロワーさんが増えたこと。自分にとっては本当に驚くばかりの勢いで増加。これについては、演劇関係の有用な発信が行われるアカウントとして認識していただけたからこそだし、すんごいことは言えないけれど、Twitterでもnoteでも、期待を裏切らないような発信をしていきたいなと思います。いやほんと、相変わらずTwitterはポジもネガもダイレクトにバンバン飛んでくるからこわいんだけど、さ。それでも。


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