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「一人芝居ミュージカル短編集vol.5」観劇(4/22 18:00)

本記事は「一人芝居ミュージカル短編集vol.5」のうち、2018年4月22日(日)【男性キャストプレビュー】についての振り返り、雑記です。

男性キャスト、プレビュー公演のお話。昨夜の観劇もお初、でした。一人芝居ミュージカル短編集。プロジェクトは知っていたし、知っている名前もたくさん。だけれども、これまでは観劇に至らなかったのですよね。何故か様々なモノに過剰に反応、ビクビクしながら、心臓バクバクで行ってきました。今回も、感想というよりは勢い任せの雑記、というところ。

プレビュー公演(男性キャスト)観劇

私がお邪魔したのは男性キャストのプレビュー公演。上演された3作品の出演者と演目(題材)は次の通り(上演順)。梶原航さん「Solitude Gangsta(アル・カポネ)」、塚越健一さん「この哀しきホテル(テネシィ・ウィリアムズ)」、金子大介さん「絞首台の上のジャーナリスト『絞首台からのレポート』より ユリウス・フチーク(ユリウス・フチーク)」。題材である実在の人物について、いつもなら書籍なりなんなり、そこそこ予習するものの、今回はさして準備もできずに伺って……全然問題無かった。もちろん、勉強していたら、知っていたらもっとずっと楽しめるというのはあるけれども。書籍が大変だったらWikipedia先生でもGoogle先生でも。それだけで全然違う。

自分の準備が間に合わなかったけれど全然問題が無かったというのは、俳優一人ひとりの力量も大いにあるのだけれど、作品・公演に対しての楽しみ方が幾通りもあり、それがとても分かりやすいから。俳優の技術や特性、馴染みのあるフィールド、なんならバックボーンみたいなものも顕著だし、一人の演出家の中に存在するいくつもの世界を覗ける贅沢だってそうだし、脚本家の特性や個性がもの凄く目立つから役者との相性というか、今回の世界がいかにして形作られたか、みたいなことを想像するのも楽しいし。随分と贅沢なメンバーを前に、自分の好みを再確認することができたり。観察や分析、考察が好きな人にはそういう意味でも超おすすめ!

企画について

詳しく追いかけているわけでもないのでサクっと。伊藤靖浩さんてつくづく賢い人なんだなぁ、と。賢くて、多才で、企画力あって、行動力あって、人を集められるってどれだけよ!と。すんごい。羨ましい。そんな阿呆な感想しか言えない自分に凹む……。それにしてもホント、このプロジェクトの仕組みとか、勉強になるし、憧れる。で、企画そのものからは外れるけど、昨日ご本人様を目の前にして思ったのはさ……これだけ凄いことやっている人がなんともチャーミングだってんだから、神様っていうのはきっとすんごい不公平なんだと思うわけよ。伊藤さんすんごい。自分で何かを企画したいと考えている人は、それだけでも勉強になるから行っとけと思う。

広報について

先述の通り、プロジェクトは素晴らしくて、本当に勉強になります。でも、広報面が超残念。とはいえ、集客には全く問題が無いと思うんです。豪華メンツなので、会場のキャパを考えれば宣伝しなくたって埋まる、それは想像に易い。でも、私みたいなユーザーにはハードモード。んまぁ、私がまた極端に小心者なんだけど。思考としては「あー。関係者多そうだなー。そうでなければヘビーユーザーとかコアな演劇ファンとか多そうだなー。不安。居場所なさそうだなー。」でした。あと、公演情報がとにかくわかりにくい。今回のキャスト・スタッフ・タイトル・テーマに加え、リバイバル関連の様々な情報(タイトルや人名や数字など)が複雑で、かつベースになるのが伊藤さんのnoteとコリッチのページっていう。あとは役者ほか関係者が最近になって個別にSNSで告知しているくらい……なのかな?(たぶん。追っかけても出てこないから、ある程度の段階で追跡やめました。)ユーザビリティとか何それって感じです。特に関係者が居るでもない場合、ユーザーが予約に至る基本の流れとしては、「公演を知る→公式ページを検索する→公式な情報を見る→詳細を知りたくて検索→あっちこっちで要素拾う→集約して読み解く→理解する→日程を調整する→予約する」です。これ、直接の知り合いがいたら「いつ出るの?○日?じゃあその日よろしく。」で済む話です。私自身、予約するまでに何度となく心が折れかけ、でも結果、「疎いけれど、観に行けてよかった!」と思えたので、入り口の時点でお客様を逃してしまうのは本当にもったいないことだなと思いました。作る側にとっても受け取る側にとっても。しょぼい公演だったら、こんなこと思いもしないし言いもしないけれど。もったいない。

会場について・これから観にゆかれる方へ

高円寺K'sスタジオさんにはご縁があり、度々お邪魔しています。入り口はちょっとわかりにくいし、地下に降りるので、なんとなく怖いというか、心細い感じがしなくもないのですが、スタジオ自体は新しく綺麗で気持ちの良い場所です。でもまぁ、地下のスタジオですからね、私が言うのもなんですが、閉所恐怖の人はちょっと頑張ってください。それから、今回の公演の情報としてはあまり出ていないんですが、土足厳禁です。靴脱ぎます。冷え性の方は対策していった方がイイです、ルームシューズとか。あと、トイレがフロアと続き、男女共用で1つです。そういう環境が苦手な方はお気を付けくださいまし。(ちなみに私は慣れているスタジオだから大丈夫だけど、本来はそれが苦手です。そういう環境がダメで仕事を変えたことがある程度のダメっぷり。)あと、念のため冷房対策はしっかり目にしていった方がイイかも。昨日は真夏日だったのでマチネ合わせの冷房だったのか、ソワレの私は途中からジャケット羽織りっぱなしでした。あと、1作品につき30分、3作品で90分、休憩なしです。尻コリにより腰痛出やすい環境ですが、ソファ席もあります。早めに入場して、自分と相性のいいシートを探すのがよいと思います。っていう、これら、ユーザーにとっては超大切な情報だから記しとく。大事!

ちょこっとだけ感想

梶原航さんに掴まれ、塚越健一さんにうっとりし、金子大介さんに持ってゆかれた昨日の公演。プレビュー公演でこれって、本公演ヤバい。腰痛持ちの私にこの椅子で90分はハードル高いゼ!って、躊躇っていたのだけれど(役者ごとにチケット取れるわけじゃないからリピートするにはチケット代が高いということもあり)一夜明けた今、やっぱりもっと観たい。プレビューでかなりのクオリティだったので、本公演は絶対にもっとずっと進化するし深化するし、特に男性キャストに関しては本公演で奏者が女性ですから比にならないくらいガンッ!っと行くだろうと思う。あとこれ、同じ作品でも上演の順番が変わるだけで印象がガラリと変わるやつじゃないか……って。椅子、腰痛、90分、4000円……でも、でも、何度でも観たい……でも迷う……腰痛い、チケット高い……でも迷う……。というワケで、しばし迷います。や、出来ることならすべての公演観たいよ。

とにかく本公演はこれからということで、私自身まだもうちょっとソワソワしますし「ちょっと気になってはいるんだけど……」という方がいらしたら是非、行ってみてください。たぶんきっととても勇気の要ることだと思うんだけど、その勇気は無駄になりません。おそらく、この公演を観て多くを得られるのは正に今、「気にはなるけど行きにくいし」と迷っていらっしゃる、あなたのような方だと思うので。

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