自分を嫌いなままじゃいけない?「自分を大切にする」ということを義務化してはいないだろうか?
全否定
までいかなくとも
多かれ少なかれ自分自身の嫌いなところって
ある人の方が多いんじゃないかなと思うんですね
今なくても、今まで生きてきて
こんな思考を、こんな選択をしてしまった自分は嫌い
とかってこともあるかもしれません。
私はそこら辺がとてもアンバランスで
自分自身の否定しているポイントに
そもそも自覚的になれていませんでした。
相対的にみると
私は自分のことが好きだったし
「自分が好きな自分」
というものを義務化していたように思います。
だから否定している部分があるにも関わらず自覚できなかった。
そんな折に
「自分を大切にしなくては相手も大切にできない」
って言われたことがありまして
その時は、
「はあああ????」
みたいに思っちゃったんですよ。
でもその後に自分の否定していた部分を受容できるようになると
「本当にそうだわ、自分の否定感と向き合って、受容して大切にしないと、相手のそういう部分も尊重できないし、受け入れられないわ。まずは自分、自分大切にしなきゃ!」
と、自分大切に運動を深く信じたのです。
世の中を見回してみると
「自分を大切に運動」
は活発なのだと気が付きました。
こんなにも世の中で大事だよ!って言われているのに、私はうまく受け入れてこられなかったなあ
と思うと同時に、
どうも
なんというか
そこはかとなく
頭では迎合したいのに
心が
居心地が悪い!
と感じることが多かったんです。
「自分大切に運動」に対してですね。
そんなとき、こんなことを教えてくれる人がいました。
――――――――――
その居心地の悪さは、
自分を大切にするということを
『義務化』
しているからじゃないですか、と。
うん!うんうん!!
どんなものでも義務化するということは窮屈なことです。
「自分を大切に」
ということを義務化した結果
・本人は悪意なく自己中心的になる
⇒義務化するということは自分優位にしなきゃいけなくなる
自分が心地よかったり、快適だったりが最優先となる
それそのものはいい悪いではないけど
その結果…
・他人が置き去りになる
・自分の快適が脅かされると相手が敵になる
・世の中が敵か味方かの二分思考になりやすい
という感じになり
もっと短絡的な誰でも陥りやすい状況が
『自分を大事にしていない人をみるとムカつく』
ということです。
それは、自分を大切にしていない人は
人間としての義務を果たしていないように見えてしまうんですね。
その人にとって大事にするということは義務なので
自分を大切にしていない人や自分を嫌いな人のことを否定してしまうんです。
―――――――
極論ではあります。
でも妙に納得しました。
そう言ってもらえて爽快感がありました。
私がとある大切な人に
「自分を大切にできない人は…」
と言われたときに
いや、自分勝手すぎやしないかい?
と思って受け入れられなかったのもこんなところにあるのかもしれません。
あとは、その時の私にとっては
人を大切にすることが義務だったからです
自分よりもあなたが大切
そんな価値観が義務だったから、
そんなことを言われて私はこんなに大切にしているのに、
相手からは大切にしていないと拒否感が強かったのでしょう。
誤解がないように
改めて言葉にしますが
自分を大切にすることは
とても、とても大事なことで
尊いことだと思っています。
でもそれを義務化していることによって
新たな否定や押し付けに発展しているということが問題です。
そして『自分が嫌い』でもいいんだと思います
ただ、自分が好きになりたいとか、認めたいのに
頑なに「自分が嫌い」であることを決めてしまっている
そんな場合には「好きになってみますか!」
と提案するのもいいと思います。
大切なのは
自分がどうしたいと思っているか
それに寄り添えればいいのかなと。
同時に
やはり私は他人を大切にするとか
他人と共存すること、尊重し合うこと
これがとても価値の高いことだし
できたら、世界中がそうなることが平和につながる
と信じてはいるんです。
「仲良く」の暴力だ
なんて言葉がありますが
仲良くしなくてもいい、でも認めたい
自分だけ
にはなりたくない。
ここらへんのことを説得力を持って
伝えたいし実行することが
私の命題なのだなと最近強く感じています。
「自分を大切に」
義務ではない、ありのままの自分を大切にするってどういうことだろう?
他人に迎合しない、自分と他人を対等に扱うとは?
そんなことを考えていくことは
もしかしたら今ある快適なところからは一度遠くなることもあるかもしれないけど
結果的には快適につながると思っています。
だって、誰も干渉しない場所なんて結局はないもんなあ。
好きでも、嫌いでも
大事しても、ぞんざいにして居てもいい
大切なあなたがどうしたいかを知りたいし
教えてもらえる関係性を作っていけるよう努力したいです。
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