整える
仏像彫刻の教室に行ってみた。
さっそく、彫刻刀を借りて、手のひらほどの木柱を彫ってみる。
さく、さく、ショリ、ショリ。
小刻みな音、ふんわりとした桧の香り。
まず、ケガをしない彫り方を身につけてもらいます、と。
今日は教室見学から彫刻体験の回。
お教室の時間中ずっと、
右手の力を抜いて
左手の親指に支点をおいて
押さないこと
押して削ろうとしないこと
ひたすら、四角い柱を円柱形に近づける。
削っていくなかで、気づくことがたくさんあった。
力を入れすぎている。
先を急いでいる。
強引になんとかしようとする。
すぐに自己流になる。
つまり、短絡的に結果を得ようとする。
日々の癖は、こんな単純な作業にも現れる。
たまっていく木屑と一緒に、自分の中の不要なものを削り落としてしまえたらなあ。
少しずつ、丁寧に、かたちを整えていく作業。
自分を整えていく作業だ。
縁がめぐって、始めるタイミングが来たところなんだと思う。
できる限り、続けてみよう。
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